広告マーケティングの専門メディア

           

「テレビ広告」新時代

「アドバンスドTV」の浸透で メディアの買い方の進化が起きる

郡谷康士氏(TVISION INSIGHTS)

デバイスの普及により、人々の趣味・嗜好の細分化がさらに進む時代。一方で広告コミュニケーションにおいて、今なお大きな力を持つ「テレビ」の前には、誰がいて、どのように視聴しているのだろうか。視聴率ではなく、視聴の質を独自開発のシステムで数値化する、TVISION INSIGHTS代表取締役社長の郡谷康士氏に話を聞いた。

マスプロダクションの概念は日本の経済の仕組みのひとつ

「テレビでYouTubeを見る」「YouTubeでテレビを見る」という言い方があるように、“テレビ”という言葉には、複数の定義が存在しています。

映像を視聴するデバイスを指すのか。放送局が展開する、ブロードキャストシステムのことなのか。あるいはコンテンツそのものを指しているのか。元々テレビというデバイスは放送局が制作したコンテンツのみを放映していましたが、例えば同じテレビの画面で動画配信サービスを視聴できるシステムが組み込まれたり、スマートフォンで放送局のコンテンツを視聴する場合もあります。メディアやデバイスの環境変化に伴い、その定義はますます流動的になっていると感じています。

デジタルとブロードキャストシステムとしてのテレビを対比したとき、その一番の違いはリーチ力です。例えば...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

「テレビ広告」新時代 の記事一覧

テレビ、デジタルそれぞれの特性を理解し、融合策で相乗効果を生みだす時代
視聴データ可視化の先駆者が見る データプラットフォームの変化
「ムダな枠」は本当に存在する? テレビはセグメント・マスメディアへ
テレビのアップデートによって より使いやすく、出稿しやすいメディアに
「効果がない」と「可視化できない」は違う 統一指標で効率的な投資を
テレビとデジタルを切り離せない時代 急速に変化する環境に対応を
テレビCMのデジタル化が進むからこそ より生活者目線でのメディアプランニングを
「アドバンスドTV」の浸透で メディアの買い方の進化が起きる(この記事です)
「広く、遍く、到達する」ことを示し続け テレビの視聴者個人の姿をより鮮明に
テレビが大きな変化を迎える中 視聴者が「楽しめる」テレビCMとは?
コロナ禍で盛り上がるVODビジネス 民放キー局への影響
インターネット同時配信で変わる? 日本の放送局の課題と可能性

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する