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広告ビジネスを変える!? ベンチャー企業の挑戦

ライフステージに合わせたアプリで家族の健康を支援

カラダノート

妊娠・出産・子育て ママの悩みに合わせたアプリを提供

昨年11月、保育園・幼稚園の入園に向けて準備したい物をリスト化した「もちものリスト」と入園後の持ち物確認に使う「もちものチェック」の2つの機能で、入園前後の慣れない準備をサポートするアプリ「園じゅんびリスト」がリリースされた。

これは登園準備を可視化することで「家族が情報を共有し一緒に子育てがしやすくなるきっかけにしたい」と企画されたサービス。提供しているのはカラダノートだ。

同社・代表取締役の佐藤竜也氏は「当社は妊娠出産、育児などライフステージの変遷によって変わる女性の関心ごとに適した便利なアプリを提供し、家族の健康を支える伴走者を目指している。またアプリ内でアンケートやキャンペーンを実施して、企業のマーケティング活動もサポートしている」と説明する。

創業は2009年。前職のIT企業でフィーチャーフォンに対応したサービスの受託開発をしていた佐藤氏が、サービス開発だけでなく、利用を促進するための集客のマーケティングも必要と考え、SEO支援事業からスタート。この事業を通じて、佐藤氏が感じたことは「世の中の多くの人が体の悩みについて検索していた」という事実だった。

そこから体の悩みや不安を抱えた人々をサポートできる事業のアイデアを思いつく。最初の仕事は外資系製薬会社から依頼されたCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の疾患啓発サイトの開発だった。その後、急速にスマートフォンが浸透していく流れを受け、疾患管理、服薬管理のアプリを提供しようと考える、製薬会社が増加。しかし、一般ユーザーに直接役立つサービスを提供したいとの考えから、2015年からは一般ユーザー向け事業へ主軸を変換。妊娠・出産・育児を中心にしたアプリ開発に注力し、現在に至っている。

「妊娠・出産・育児を中心にしたことが当社にとって転換点となった。そもそも提供している陣痛感覚計測アプリ『陣痛きたかも』、授乳や睡眠を記録する『授乳ノート』など多くのアプリは従来、時計を自分で確認したり、紙のノートに記録していた作業を効率化したもの。アプリでは、アナログですでに発生していた作業を効率化できる機能の開発を重視している」という。

協賛企業とマッチング リード獲得型のモデルを展開

カラダノートが提供しているアプリは、基本的にユーザーは無料で利用ができる。2015~2016年ぐらいまでは、アドネットワークや純広告で収益を得ていたが、広告ビジネスの利益率の低さに悩んでいた。企業からは特に妊娠~育児層をターゲットにしたアプリを展開している同社に対して、妊娠育児中の女性で意識の高い人にリーチしたいという要望が寄せられていた。

そこで2016年からは、ターゲットのライフステージに合わせて...

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