分析する人と意思決定者 分断を解決し成果につなげる
ヒット書籍『統計学が最強の学問である』の著者としても有名な西内啓氏は2014年、共同でデータビークルを設立した。東京大学医学部で生物統計学を専攻。その後、同大学大学院医学系研究科でデータ利活用を進める中で感じた課題が起業のきっかけになっているという。
ビッグデータの時代と言われて久しいが、実際には企業におけるデータ利活用は進んでいない。その原因を西内氏は、誰もが使いこなせるわけではない難解なITツール、ビッグデータであるがゆえにもたらされるデータ整備の煩雑さ、分析結果から打ち手を考えられる人材の不足の3点にあると指摘。この課題を解決すべくデータビークルを設立したという。同社の事業は、専門知識がなくとも誰もがデータの恩恵を受けることができるようにするための独自プロダクトの開発、さらにプロダクトを活用するための人材育成サービスが柱になっている。
「データ分析に専門性が求められるあまり、これまでは意思決定をする人と分析する人の間に分断が起きていた。我々が提供するプロダクトを使えば、データサイエンティストでなくとも、必要とするデータの分析が可能となり、現場で意思決定をする人がデータに...