自社の独自性をいかした、「広告」にとどまらない雑誌ブランドの活用法とは?類似誌がなく、特徴あるユニークな雑誌を多数発行している新潮社の戦略について、広告部次長の福家敏昌氏に話を聞いた。
独自性あるコンテンツが熱量の高いコミュニティをつくる
編集者がつくり出すコンテンツの価値を生かし、広告主企業の方たちにいかにして新たな提案をできるか。それが常に新潮社の広告部が意識してきたことです。アウトプットの手段はこれまで主流だった誌面から、動画をはじめとするデジタルコンテンツやプロダクト、サービス自体にまで広がっています。こうした手段の広がりを踏まえ、これまで培ってきたコンテンツ企画力にどのように新たな価値を付加できるか。さらに、コンテンツやコミュニティの質をどうやって可視化するか。そこが当社に限らず、雑誌ブランド全体の課題ではないでしょうか。
当社は一般週刊誌の『週刊新潮』をはじめとして幅広いメディアを扱っています。なかでも女子中学生人気No.1雑誌の『ニコラ』、その姉妹誌で小学生をターゲットにした『ニコ☆プチ』、専門誌ながらその領域を超えて幅広いカテゴリーを扱う『エンジン』や『芸術新潮』など、他に類似誌がないユニークな存在の雑誌を...
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