「これは、私のための雑誌だ!」と深い共感をつくり出すのが雑誌メディアの強みだ。数ある雑誌の中でも、コアな愛読者とともに独自の世界観を構築している『Safari』について日之出出版 メディア事業部部長の成井毅氏に話を聞いた。
ブレない姿勢で新しい価値観を伝える
30~40代の男性向けライフスタイル誌『Safari』で伝えているのは、アメリカ西海岸のハリウッドセレブの世界観。たとえばデニムパンツにジャケットでも、上質なものを着ていれば一流ホテルや高級レストランにも行けるといった、新たな“ラグジュアリー”の価値提案を行っています。時計であれば、たとえばハリウッド俳優の着こなしを例にしながら、どんなシチュエーションで使えるものか、コーディネートはどうしたらよいかを提案する。
商品サイトや口コミを検索しただけでは分からない、購入の「最後のひと押し」の役割を担う雑誌でありたい。数百万円のアイテムであっても、「Safariを見ました」と遠方から買いに来てくれることもあるそうです。
ただし、広告主に期待されているのは、こうした広告の提案だけにはとどまりません。今後はYouTubeを活用した販売や卸としての役割も担っていく必要があると考えています。12年前から自社で運営している...
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