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「雑誌ブランド」のコミュニティ力を顧客開発に生かす

多様なジャンルのカルチャー発信 読者とのタッチポイントをいかに拡張するか

長 勲氏(マガジンハウス)

『POPEYE』や『GINZA』、『an・an』、『Tarzan』など、独自の世界観を持つ雑誌ブランド群で、年令軸に捉われない幅広いターゲットをカバーするマガジンハウス。広告会社を経て、2020年10月に新しく設立されたブランドビジネス部部長に就任した長 勲氏に話を聞いた。

雑誌を知らなくてもコンテンツに触れられる仕組み

私は2009年にアサツーディ・ケイ(現・ADK)に入社、雑誌部を経て営業部で飲料メーカーのリブランディングなどの仕事に携わっていました。その後、2017年マガジンハウスに入社。3年間セールスを担当してきました。前職の雑誌部で編集者と仕事をしていたとき、『この能力を紙の中にとどめておくのはもったいない』と感じていました。プロフェッショナルたちを集め、プロデュースしながら、コンテンツをつくりあげていくスキルは、もっといろいろな場所で求められている。そこで2020年10月に立ち上げたのがブランドビジネス部です。

ひと言でいえば、編集部以外のマガジンハウス内のすべての部門に横ぐしをさす機能を担う部。これからのブランドビジネスで重要になっていく多角的な読者とのタッチポイントづくりを編集部だけで担うのは難しい。そこで各雑誌のブランド力を高め、新しい仕組みづくりをサポートする機能が...

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