コロナ禍での外出自粛により消費者のオンラインシフトが加速し、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進がこれまで以上に企業にとっての急務となった2020年。各企業ではこの状況下で、どのような対策を行ったのでしょうか。さらには2021年のDXにおける展望とは。デジタル領域におけるマーケティング実務に携わる34名の意見から紐解きます。
KEY PERSON 19
東急ハンズ
接客・サービスの強みを生かし、密度の濃いサービスを提供するためにデジタルを活用したい

東急ハンズ
デジタル戦略部
部長
本田 浩一氏
1995年入社。2009年よりTwitterの「中の人」としてSNS戦略に深く関わる。EC、営業企画などに携わった後、2019年4月より現職。
Q 現在の職務の担当になってからの年月を教えてください。
1年9カ月
Q 2020年、コロナ禍への対応として実施された取り組みを教えてください。
お客さまとのタッチポイントを増やすため、アプリの機能強化、EC強化、アバターによる遠隔接客を実施。アバター接客はお客さま、従業員ともに新しい体験として、今後の可能性、価値を見出せたと感じています。
Q DX領域における2021年の展望を教えてください。
当社はリアル店舗の強みを生かし、お客さまから店頭での接客・サービスへの支持をいただき成長してきた企業です。今まで以上に密度の濃いサービスを提供するためのデジタル活用を模索していきたいと考えています。
2021年にあなたが注目している「手法」「テクノロジー」「トレンド」「企業」などを教えてください
・OMO
・RFID
・AI
KEY PERSON 20
八代目儀兵衛
自社の事業ドメイン(お米通販・飲食・業務卸)の体験価値を繋ぎ、満足度向上の取り組みを加速

八代目儀兵衛
CMO
神徳 昭裕氏
2000年ニッセンに入社しモバイルEC責任者を、2016年WILLERに入社しEC責任者を経験。2019年10月八代目儀兵衛に入社し、現職。
Q 現在の職務の担当になってからの年月を教えてください。
1年2カ月
Q 2020年、コロナ禍への対応として実施された取り組みを教えてください。
①巣ごもり消費(おうちごはん)を意識した商品開発、②アマビエを使った豊作祈願キャンぺーン、③直接会えない親子のコミュニケーションギフト「しおくり米」の開発。
Q DX領域における2021年の展望を教えてください。
DXを通じ、自社の事業ドメイン(お米通販・飲食・業務卸)の体験価値を繋ぎ、顧客の満足度を向上させる取り組みを加速。中小企業だからこそ実現できるスピード感やDX活用方法を強みにコロナ禍の環境変化に対応する。
2021年にあなたが注目している「手法」「テクノロジー」「トレンド」「企業」などを教えてください
・5G、携帯料金値下げ
・物流MaaS
KEY PERSON 21
パルコ
Afterコロナ時代のスタンダードになるOMOサービスの誕生に期待

パルコ
CRM推進部/デジタル推進部
執行役員
林 直孝氏
2013年よりパルコのデジタルマーケ及びオムニチャネル化を推進。以降ショッピングセンターのDXを具現化する戦略推進を担当。
Q 現在の職務の担当になってからの年月を教えてください。
0年10カ月
Q 2020年、コロナ禍への対応として実施された取り組みを教えてください。
ECチャネルの強化(海外受注・発送対応含)、オンライン接客への取り組み(国内外向けLIVEコマース、クラウドファンディング等)、アート・エンタテインメントコンテンツのオンライン配信。
Q DX領域における2021年の展望を教えてください。
2020年に自走し始めたWithコロナに対応した店舗の提供価値継続のためのDXがさらに進化し、Afterコロナ時代のスタンダードになるOMOサービスがたくさん生まれて来る予感がしています。
2021年にあなたが注目している「手法」「テクノロジー」「トレンド」「企業」などを教えてください
・オンライン接客の進化
・XR(VR、AR、MRなどの総称)の進化
・OMOの進化