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宣伝会議サミット

徹底討論! クリエイティブの『Next Stage』 時代が変わっても、広告の役割は変わらない!

谷山雅計氏(谷山広告)、高崎卓馬氏(電通)、小西利行氏(POOL inc.)、中島信也氏(東北新社)

宣伝会議は11月10日、11日、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて「宣伝会議サミット」を開催しました。今年はコロナウイルスの影響を鑑み、リアルイベントとライブ配信のハイブリッド形式で実施。また今回、初の試みとして2014年から活動を開始し、現在100社を超える企業のマーケターが参加をする「CMO CLUB GLOBAL」のフォーラムも併催しました(「CMO CLUB FORUM 2020」の詳細については2021年2月号に掲載予定)。

今回の「宣伝会議サミット」のテーマは「Move on The Next Stage」。コロナ禍で社会状況や消費者の態度が変化するなか、企業には次のステージである“新しい日常”に適したマーケティング活動や顧客価値の提供が求められています。それでは、企業は具体的にどのようなことに留意して今後の活動指針を決定していけば良いのでしょうか。ここでは、新しい広告・マーケティングの方向性にかかわるヒントが満載のセッションについて、紹介します。

4人が考える“Next Stage” クリエイティブはどうあるべき?

中島:今回の「宣伝会議サミット」のテーマは「Move on The Next Stage」。閉塞感のあった今年の広告界。生活者の意識も、働き方も大きく変わりました。“Next Stage”とは「今までとは違う新しい考え方」のこと。新しいステージに進むにあたり、どのような考えをお持ちなのかトップクリエイターの皆さんにお伺いします。皆さんが活躍するクリエイティブの分野でも、生活者へのアプローチに変化はありましたか。

高崎:ほぼ、すべての広告作業が一時停止しました。でも、そのおかげでクライアントの皆さんと「これからどうするか」という話や、その企業・商品の体幹についての話を同じくらい濃密にできたという感覚があります。このような状況にならなければ、そのまま走り続けていた。「大切なものは何か」ということを言葉にしながらやりとりできたのは、とても意味がありましたね。企業の存在価値を伝える本質的なメッセージを発掘できたというか。

小西:少し重い話になってしまいますが、私は「命」をテーマにしたクリエイティブが注目される時代になっていくのではないかと感じています。というのも、コロナ禍では自分がウイルスに感染する可能性も、誰かを感染させてしまう可能性もあるというなかで、多くの人々が今までより「命」について意識するようになりましたよね。今後、クリエイティブで生活者と共有できるテーマは「命」に近いところに存在している気がしています。

谷山:お題である...

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