第54回からスタートした「宣伝会議賞」の中高生部門。毎年、みずみずしい感性を持つ作品が集まってきます。年々、応募数が増えている中高生部門の応募者の皆さんが考える広告コピーや「宣伝会議賞」の魅力とはどのようなものなのでしょうか。第57回の中高生部門でグランプリを受賞した岩本ひよりさん、準グランプリの田中花歩さん、ゴールドの山城和月さんに話を聞きました。
Instagramに、学校の授業…「宣伝会議賞」との出会いは多様
──「宣伝会議賞」に応募したきっかけは何ですか。
岩本:「宣伝会議賞」の存在を知ったのは、ふと見ていたInstagramの中に流れてきた広告がきっかけでした。前から広告やパッケージデザインに興味があったので、「ちょっとやってみようかな」という軽い気持ちで応募してみました。
田中:私は学校の現代文の授業がきっかけで広告コピーの存在を知りました。クラスのみんなでキャッチフレーズをつくっていたら、先生が「宣伝会議賞」の存在を教えてくれて。そのときちょうど読んでいた本の中にも「何かの賞に挑戦することは、良い経験になる」という言葉があり、応募してみることにしました。
山城:私も授業で「宣伝会議賞」を知りました。私の学校は「宣伝会議賞」に学校全体で取り組む「団体応募」での参加だったのですが、せっかく応募するなら本気で取り組んでみたいと思い、挑戦しました。
──もともと広告やコピーに興味はあったのですか。
田中:私の場合は、通学中の電車の中で広告が気になることはありましたが、正直、広告そのものに興味はそこまでありませんでした(笑)。
山城:もともと「言葉を使って何かを伝える」ことが好きだったこともあり、キャッチフレーズには以前から興味がありました。「宣伝会議賞」に応募して、実際に広告コピーをつくってみると難しさも感じましたが、それよりも「楽しい」という気持ちが大きかったですね!
広告コピーの面白さは言葉ひとつで考えさせられること
──広告コピーのどのようなところに面白さを感じましたか。
田中:言葉ひとつで、さまざまなことを考えさせられるところが面白いと思います。それは「宣伝会議賞」の応募を通して、より感じるようになりました。
岩本:私はその言葉を見たり、聞いたりするだけでリアルな情景が思い浮かぶところに広告コピーの魅力を感じます。広告を見て言葉の力に改めて気づかされるとは思ってもいませんでした!
山城:ある言葉を...