自らの企業経営の体験をまとめ、経営の原理原則として、あるいはエッセンスとして発表している経営者は少なくない。しかし先人が提示した理論通りに実行してみても、必ずしも結果がついてくるとは限らない。
本書『経営者の言葉と行動:実践の知恵』では、経営者が企業経営における課題をどのようにとらえ、それに対しどのような答えを導き出してきたのか、本田技研工業(ホンダ)の創設者である本田宗一郎氏、松下電器(現パナソニック)の創設者である松下幸之助氏、そしてダイエーを日本一の小売企業にした中内㓛氏の言葉と行動を基に考察。企業経営において必要となる人間性や経営哲学、実践の知恵を探る。
エイチ・アイ・エスやセコム、ウェザーニューズ、ZOZOなど多種多様な11社を取り上げ、これらの企業がどのように事業機会をつかんできたのか、事業化の段階に焦点を置いて、事業機会の多様化が進む現在における経営者のアプローチ方法も検証している。
加えて本書では、さらに多くの企業の事例を基に、経営の座標軸の考え方や、人と組織のマネジメント法、成長持続の課題など、企業が直面するさまざまな難題について...
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