QUESTION:
Q. 競合他社が、当社の類似製品の動画をYouTubeに投稿していました。著作権侵害を理由に、動画の削除を要求できますか?
ANSWER:
POINT 1
DMCAの削除申請
先日、YouTubeに編み物の動画を投稿していた女性YouTuberが、別の女性らに対して、損害賠償請求を行ったとの報道がありました。女性YouTuberは、著作権侵害を理由とする被告女性の削除申請によって、自身の投稿動画が削除されたようです。今回は、これを契機に、削除申請について検討します。
削除申請は、米国のDMCA(デジタルミレニアム著作権法)のNotice & Takedown手続に基づくものです。DMCAは、著作権侵害を主張する者から削除申請を受けたプロバイダに、著作権侵害か否かの実体的な判断を行わず、対象コンテンツを削除することを認めています。YouTube、Facebook、Twitterなども同様の制度を導入しています。
なお、日本にも削除依頼の制度があります。ただ、対象コンテンツをアップロードした発信者が削除に不同意であれば、対象コンテンツが削除され難い制度設計とも言われています。
POINT 2
削除申請の流れ
YouTubeにおける削除申請の流れは、概要、以下のとおりです...
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