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広告ビジネスを変える!? ベンチャー企業の挑戦

AR技術を社会実装するアイデアを開発

MESON(メザン)

AR/VR技術にフォーカス 長期的に使われるサービスを創造

今年行われた世界最大級のAR/VRアワードAuggie Awardsで、最も優れた広告キャンペーンに授与されるBest Campaign賞を受賞したのは、ARグラス時代のオンラインショッピング体験をテーマにした「PORTAL with Nreal」。開発を手掛けたのは、MESON(メザン)だ。

「PORTAL with Nreal」とは、ARグラス「Nreal Light」を使って、自分の部屋を、店舗以上に便利で楽しく買い物ができる空間にするというコンセプトのもとに開発されたARショッピング体験。ARグラスを通じてリビングルームがファッションブランドの空間へと変わり、買い物を楽しんだり、ブランドの世界観を感じることができるというものだ。

同社・代表取締役CEOの梶谷健人氏は「私たちは、AR/VRなど空間コンピューティング技術にフォーカスして、その技術を使って人類の体験や可能性を拡張することを目指して活動している。その中でARクリエイティブスタジオをメインの事業としており、博報堂DYホールディングスやオンワード樫山など幅広い業種の企業と共同実験を実施。ARグラスが一般普及する世界をにらんで、どういったサービスをつくるべきなのか、プランニングからデザイン実装して一般公開、そこでのユーザーの反応を確認する、という実験をしている」と説明する。

MESONが強みを発揮する分野は「事業プランニング」「ユーザー体験とグロースのデザイン」「開発力」の3つ。「AR/VRサービスの開発は、これまで技術力に目が行きがちだった。技術力はもちろん大切だが、今後の普及を考えれば、長期的に使われ続け、ユーザーに愛されるサービスの実装が必要。その実装のアイデアをパートナー企業と一緒に創造している」(梶谷氏)という。

MESONの創業は2017年9月。創業者の梶谷氏はファッションSNSサービス「iQON」のグロースを担当した後、アメリカ、インド、日本それぞれで現地のスタートアップや大手ブランド向けのサービスデザインとグロースハックのコンサルティングに従事。その経験から海外で日本の技術の存在感が薄れていると危惧、2017年にMESONを創業した。現在のコアメンバーは9名。それぞれプロデューサー、ディレクター、エンジニア、デザイナーなどの役割を持つ。

またARサービスの開発に必要とされる専門性は幅広いため、建築家やサウンドデザイナーなど案件ごとに最適なプロフェッショナルを社外から集め、チームをつくっている。

「世界的に見ても、当社ほどARの分野で具体的なサービスを次々と提供している会社は珍しい」と語る梶谷氏。技術開発だけでなく、開発された技術の実践・応用のアイデアがますます必要とされていくと考える同社では、投稿サイト「note」に、「社内で蓄積したノウハウ」を投稿、ARに関するPRや情報発信をしている。さらに...

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