
信頼とデジタル
顧客価値をいかに再創造するか
● 著者/三品和広、山口重樹
● 発行所/ダイヤモンド社
● 価格/2200円(税別)
新型コロナウイルスの影響もあり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の言葉が象徴するように、企業のデジタル化の推進は待ったなしの状況となっている。しかし、自社にデジタル関連のプロジェクトを推進できる人材がおらず頭を抱えている経営者も多いのではないだろうか。
本書『信頼とデジタル』は、多くの経営者に経営戦略におけるデジタルの有用性を伝え、活用につなげてもらうことを最大の目的としている。長年、経営学の研究を行ってきた三品和広氏と、多くの企業でデジタルプロジェクトをサポートしてきた山口重樹氏が、経営学者と実務家という両目線から、経営にデジタルを生かし、成果を出すための方策を解説する。
著者によると「デジタルの必要性を感じていながらも、自社がとるべき具体策がわからない」という声は、特に大企業の経営者から聞こえてくるという。これは伝統的な大企業がこれまで強みとしてきた規模や歴史が足かせとなり、デジタル系ベンチャーやプラットフォーマーに市場の主導権を奪われていることが原因だとされている。
そこで本書では「大企業」にスポットを当て...
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