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人の行動をデザインする作品が目立つ D&AD賞2020が発表に

非営利団体Design&Art Directionが主催する、D&AD Awards。58回目を迎える今年は、45の国と地域から作品の応募があり、各部門の入賞作品が、5月下旬から9月上旬にかけてオンラインで発表された。現時点で日本は4つのイエローペンシルと9つのグラファイトペンシル、14のウッドペンシルを受賞。ここでは、金賞にあたるイエローペンシル作品を紹介する。

01 ブランディング部門他:4creative
苦情は大歓迎!視聴者への挑戦的なプロモーション

Channel4「Complaints Welcome」


イギリスの公共放送局であるチャンネル4が2019年8月にリリースした動画「Complaints Welcome」は、1日に何百件と寄せられる視聴者からのクレームを、実際に苦情を受けた出演者本人たちが紹介。それでも“苦情を歓迎します”と、同局への意見を求めるというものだ。

黒いレザージャケットを身にまとい大きなバイクにまたがって現れたのは、「ブリティッシュ・ベイクオフ」で司会を務めるサンディー・トクスヴィグ氏。彼女は大爆発を背景に「トム・クルーズに似ている」と一言。これは一時期「トム・クルーズが彼女に似ている」と話題になったためであろうか。

他にも、「指がソーセージみたい」「彼女たちには字幕が必要」「彼女の服装はどんなものであれ不適切」といった、理不尽なクレームが連続。一方で「夕食時にゲイのキスシーンを見なくちゃいけないのか?」「黒すぎる」、パラアスリートに対して「彼らは本物のアスリートではない」といった明らかに差別的なものも。

チャンネル4は若者やマイノリティ、知識層をターゲットに番組編成を行うなど、かねてより多様性を受け入れ、そして革新的な発信をしてきたテレビ局だ。プログラムディレクターのイアン・カッツ氏は「もしも番組について、ひとつも苦情がなかったらそれは心配すべきこと。物議を醸すことも、我々の仕事のひとつだ」と表明。“視聴者が世の中について考えるための方法を提示する”、というのが、チャンネル4のアイデンティティなのだ。

製作は、社内のクリエイティブエージェンシーである4creative...

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