電通とファンズがファンコミュニティ施策を共同開発
電通は、個人投資家と企業を結ぶオンライン貸付投資プラットフォーム「Funds(ファンズ)」を運営するファンズと、個人と企業を貸付型ファンドでつなぐ新たなファンコミュニティ施策である"FinCommunity Marketing(フィンコミュニティマーケティング)"を共同開発した。
両社は2020年8月に資本業務提携を締結。投資を通じたコミュニティ形成の機能について体系化を推進してきた。
ファンズが展開する貸付投資オンラインプラットフォームは、上場企業の事業資金調達のためのファンドに、個人投資家がオンラインで1円単位から投資できるサービス。このシステムを利用した"FinCommunity Marketing"において、個人は投資による分配に加え、商品開発者との食事会やミーティングなど、投資家限定イベントに参加できる。企業側はそれらの取り組みを通じて理念やこだわりを伝え、また、生活者からの意見や要望を受け取る機会を得られるとしている。
同サービスでは、電通が保有するマーケティングノウハウを活用。個人との新たな関係づくりを希望する企業に対し、PRやイベントの実施、ファン向けのメッセージ開発など、さまざまな施策を支援していく考え。
博報堂DYメディアパートナーズ「MATCH」が新規スタート
博報堂DYメディアパートナーズは、雑誌編集部のナレッジ(知識や知見)をアイデアの発火点に、課題解決を実行するソリューションチーム「MATCH」を7月よりスタートした。
「MATCH」は、雑誌の編集部が持つ専門性を「フィー(報酬)型」で提供する、新しいスタイルのソリューションチーム。17出版社・33誌の編集部をパートナーに展開する。
主な機能は「企画・クリエイティブ」「調査・リサーチ」「マーケティング・コンサルティング」「キャスティング」の4つ。ターゲットのインサイトに寄り添ったクリエイティブ・キーワード開発を行うほか、読者や有識者とのネットワークを活用したリサーチ、ターゲティング戦略の立案などを行う。
また、キャスティングでは候補出しから、交渉、契約締結までワンストップで対応することが可能。同プロジェクトにより、雑誌編集部が持つ、世の中のインサイトを発見する力や、新たなライフスタイルを普及させる力といったナレッジを生かし、クライアントの事業開発やターゲット開発などの課題解決に取り組むとしている。
プロジェクト責任者には、博報堂DYメディアパートナーズの森紀一朗氏が就任した。