「入店前の検温をお願いします」「マスクを着用してください」「ソーシャルディスタンスをとるようにしてください」…。コロナ下の現在、企業がお客さまに対して、お願いをしなければならない場面は増えています。どうすれば、わかりやすくお客さまへのお願いが伝わるのでしょうか。そしてどうすれば、気持ちよく、お願いに従ってもらえるでしょうか。
月刊『宣伝会議』では、各領域のコミュニケーションツール制作のプロフェッショナルに店舗で使用するポスター、POP、オンライン会議用バーチャル背景の制作を依頼。誌面で紹介した楽しく、わかりやすくコロナ対策のお願いを伝えるコミュニケーションツールは、ダウンロードしてご使用いただけます。
POPライター はりまりょう氏 渾身の1枚!
THEME:「ソーシャルディスタンス確保をお願いするPOP」

はりまりょう氏
書店員出身の手書き系POPライター。主にマンガ作品のPOPをはじめ、飲食店のメニューPOPやチラシも制作。現在、ニュースサイト"ダ・ヴィンチニュース"にて、『マンガPOP横丁』を連載中。
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[制作のポイント]
"楽しくソーシャルディスタンスを確保できるようなもの"、と考えていたところ、ふと『"人間"という単語には"間"がある!』ということに気づき、『人間である以上、"間"が必要。』というキャッチコピーを採用。さらに、仲間たちと"離れる・距離をとる"という、ネガティブな行為を前向きにとらえられれば、それこそ"楽しく確保できる"ことに通ずると感じ、後半の1文『1歩離れて~』を書きました。
デザインは、老若男女が見やすく受け入れやすいよう、可愛くPOPな雰囲気に。そして、紙ポスターのほか、お店で気軽に貼れるステッカーにも利用できるよう、正方形に。外周には漢字を用いての"人間ディスタンス"演出を施しました。"間"に使ったハートでは、思いやりの心を表現しています。見た人が、"いつもの未来"へ向けて、ポジティブな気持ちになってくれたらうれしいです。

はりま氏が手掛けたPOP事例
チョークアーティスト 河野真弓氏 渾身の1枚!
THEME:「ソーシャルディスタンス確保をお願いするチョークアート」

河野真弓氏
2009年よりチョークアートを始める。日本とオーストラリアでカラーのチョークアートを学び、白墨を使った黒板アートは独学にて試行錯誤を重ね現在に至る。看板や内装の制作から、ドラマや映画のポスター、企業広告なども手掛け、メディアにも多数出演。
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[制作のポイント]
「距離をあけてください」と伝えるだけでは寂しいので、人との距離を前向きにとらえていただけるように、"禁止"や"注意"といった表現はあえてしませんでした。「距離をあけてください」ではなく、「距離を楽しんでください」。物理的には離れることにはなりますが、その距離は、人と関わらないための距離ではなく、相手を思うからこその距離です。
まるで恋をしている時の...