継続したキャラクター起用でコミュニケーション投資を蓄積
昨今のゆるキャラブームにあるように、マーケティング活動においてキャラクターが活用されるケースは多い。こうした市場環境を背景に、キャラクターを活用したマーケティングソリューションを提供しているのがディー・エル・イー(以下、DLE)だ。
本講演では、同社のCOOである高倉喜仁氏と、同社が保有する『秘密結社 鷹の爪』のオリジナルキャラクター、吉田“ジャスティス”カツヲ氏が登壇。マーケティング活動でキャラクターを活用するメリットについて語った。
メリットのひとつめとして両者が挙げたのが「フレキシビリティー」だ。キャラクターは、性別や年齢に関わらず、外見も自由自在にカスタマイズが可能。加えて、PCさえあれば制作できるため、「密」な環境をつくらずに新しい広告素材を制作できる。今回のコロナ禍ではキャラクターのフレキシビリティーが大きく活かされたという。
2つめのメリットが表現力だ。キャラクターを使ったプロモーションでは「わかりにくいことをわかりやすく、言いにくいことを言いやすく」伝えられるというメリットもある、と高倉氏。
「金融やITなどの説明が難しい業界での利用も多いですが、マナーなど「言いにくいこと」を伝える際のコミュニケーションでの活用にも有効です」(吉田氏)。マナー啓発は顧客に対しての「依頼」と同じであるため、クレームが出やすい。そこで、キャラクターという第三者からメッセージを伝えることで、より柔らかく伝えられる、と話す。
事例として挙げたJR西日本の乗車マナーキャンペーンでは、『秘密結社 鷹の爪』のキャラクターを活用し、消費者の共感を得た施策として話題になったという。
3つめのメリットが「継続性」。タレントと違い、キャラクターは継続的に利用することで、そのキャラクターに広告投資を蓄積していくことができる。特にオリジナルキャラクターを制作した場合、企業の資産として長く活用していくことが可能だ。
企業や、各省庁などのオリジナルキャラクターのプロデュースでは、デジタルからリアルまで、あらゆるチャネルで展開可能なキャラクターを制作できるという。さらにBtoCだけでなく、企業の社長をキャラクター化し、社内コミュニケーションツールとしてキャラクターを活用する事例も紹介した。
DLEでは、コンテンツやクリエイティブの企画、キャラクターのプロデュースなど、広告配信前の活動基盤をサポートするのはもちろん、配信後も広告効果のデータを分析し、PDCAを高速に回すサポートにも力を入れている。
WebやSNSなどの広告運用はワンストップで行っているため、スピーディーに企画から実践までのフローを実現できる、と語った。
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