次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回はアース製薬 マーケティング総合企画本部で活躍する宮嵜秀一朗さんに話を聞いた。
営業が「売れる」と思える現場に対する働きかけをしたい
宮嵜秀一朗さんは、営業を希望して新卒でアース製薬に入社。沖縄県で営業として4年半を過ごした。沖縄県は商環境が独特で取引先の多くは大手より地元の企業が根強く、工場見学の接待の機会や他業界のメーカーとの交流もあったという。「人との助け合いやつながりを感じました。また、店頭での販売も体験し、新人・若手の頃から様々な経験をすることができました」(宮嵜さん)。
2019年夏、アース製薬は初めての取り組みとして人事異動についての社内公募を実施。そこでブランドマーケティング部に応募したのが宮嵜さんだった。「自分が営業した商品が小売店の店頭に並び、お客さまの手に届くことにやりがいを感じていました。その一方で、商品が生まれる上流の部分にも携わってみたいと考えるようになりました」。その熱意が評価され、無事ブランドマーケティング部に配属。現在は防虫剤と芳香剤のブランドチームに所属している。
現在の業務は、市場や競合他社商品の売上や消費者調査などのデータ分析、プロダクトにおいてはパッケージデザインやコンセプト・コピーのチームでの検討、プロモーションではメディア選定など、マーケティングの川上から携わっている。時に新カテゴリーへの参入の可能性を検討し社内提案することもあるという。
まだマーケティング部に異動して10カ月程度で「修行の身です」と語る宮嵜さんだが、直近の実績として...