「お部屋スッキリ、おサマリーポケット」のキャッチフレーズで昨年に引き続きタレントのつるの剛士さんを起用したテレビCMを放映するサマリー。2015年にリリースした「サマリーポケット」は同社と寺田倉庫の協業による「あたらしい所有のカタチ」を手軽に実現する宅配収納サービス。同社代表取締役の山本憲資氏にイー・スピリット代表の足立茂樹氏がCMの出稿理由や成果を聞いた。
大切な荷物を預けるからこそ CMで得られる信頼も重要

テレビCM「つるのさんもスッキリ」篇
足立:「サマリーポケット」のサービス概要について教えてください。
山本:「サマリーポケット」は、預けたいモノを箱に詰めて送るだけで、温度・湿度が徹底管理されたセキュリティ万全の環境に荷物を補完できる収納サービスです。価格は月額250円からで、預けたいアイテムを1点1点撮影する「スタンダードプラン」、箱を開けずにそのまま管理する「エコノミープラン」、本を無制限で1点ずつ登録・管理する「ブックスプラン」の3つのプランを提供しています。さらにオプションで、衣類をクリーニングに出したり、ハンガーにかけた保管に変更したりというサービスも提供しています。
サービスの特長はすべてがスマホひとつで完結する手軽さにあります。また集荷は、対象エリアであれば朝6時から深夜0時まで可能で、預けているモノは当社で撮影した高画質写真でいつでも一覧でき、1アイテム単位で取り出すことができます。
足立:寺田倉庫さんと協業なのですね。
山本:はい。荷物の管理を寺田倉庫が担当するという協業体制をとっています。これにより、お預かりした大切な荷物を万全の体制で管理することができています。
足立:サービスを思いついたきっかけは?
山本:私たち、サマリーは2011年に「この世界に存在するすべてのモノの“百科事典”を作ること」を目指したWebサービス『サマリー』の提供から事業を開始しました。最終的にはモノを基点にしたマーケットプレイスをつくりたかったのですが、なかなかそこまでたどり着けなかった。モノを基点にしながら、何か新しいサービスを開発できないだろうかと思っていた矢先、寺田倉庫さんと出会い、何かご一緒できたら面白いですねとお話させていただいたのが始まりです。
足立:寺田倉庫さんとの出会いがあって、サービスのアイデアが生まれたんですね。
山本:そうですね。サマリーでは「モノの所有自体を進化させていく」という企業としての目的があります。ここで実現したい世界とは、例えば「ドラゴンクエストの武器のように、常に自分が何を持っているのかが可視化される世界」。そういう世界をリアルでも実現できたら面白いと考えています。
足立:なぜCMを打とうと思ったのですか?