広告マーケティングの専門メディア

ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

日本にビール文化を浸透 地名にもなり愛され続けてきた130年

サッポロビール エビスビール

(左)1890 (右)2020

1890年に日本麦酒醸造が販売を開始した「ヱビスビール」。まだ国産ビールの黎明期にあった明治時代に目黒村三田(現在の東京都目黒区三田)の醸造場で誕生し、合併などを経て、1949年にサッポロビールがヱビスブランドを引き継ぎ、2020年に誕生130年を迎えた。

誕生当時からドイツタイプのビールとして製造され、現在はドイツのビール純粋令にならって麦芽とホップと水のみを使用する製法(麦芽100%)にこだわって「ヱビスビール」はつくられている。

1894年に、すでに黒ビールを発売するなど、日本において新しいビールのスタイルを常に提案してきた「ヱビスビール」。現在もエールタイプ「ヱビス プレミアムエール」、アンバータイプの「琥珀ヱビス」をはじめ、様々なスタイルのビールを販売している。

ビール&RTD事業部の沖井氏は、「当時はまだ日本において高価で一般的ではなかったビールの楽しみ方を知っていただくため、早くから多様な味わいにも挑戦してきたようです」と話す。

製品以外に届け方や広告宣伝手法でも最先端を走ってきた「ヱビスビール」。日本初となるビアホールを1899年、新橋際(現・銀座8丁目)に開設し、ビールの新しい楽しみ方を提案した。1985年には青い列車の中で「ヱビスビール」が飲める「ビヤステーション恵比寿」がオープン、人気を博したという。

さらに、都内でも人気の街である恵比寿という地名も「ヱビスビール」が由来だ。1901年、醸造場に隣接する山手線上に、ビールの積み卸し専用駅として「ヱビスビール」の名を取って恵比寿停車場が生まれ、その後、旅客の取り扱いが始まった。

130周年の2020年は「おいしくて、ありがたくて、ヱビス。」をコピーに、その歴史とおいしさを訴求している。

視点01 商品開発・ラインナップ
「純粋令」に則り麦芽・水・ホップにこだわり続ける

国内ビール黎明期、東京にあった日本麦酒醸造が本格的なドイツタイプのビールを製造するために、ドイツの醸造技師を呼んで開発されたのが「ヱビスビール」だという。その品質が認められ1900年にはパリ万博で金賞を受賞、1904年には米国セントルイス万博にてグランプリを受賞するなど、国内だけでなく国外からも認められてきた。味や製法は時代に合わせて変えてきているが、ドイツタイプのビールへのこだわりは変わることがない。

「ヱビスビール」は...

あと63%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略の記事一覧

ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略の記事一覧をみる

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する