コロナ禍により、世界全体でクリエイティブイベントが中止・延期が相次ぐ中、オンラインで審査を継続したNew York Festivals Advertising Awardsの受賞作品が5月に発表になった。ここでは最高賞「ベスト・イン・ショー」の受賞作品と、次点で優秀作品とされるグランド賞の作品の一部を紹介する。
01 破竹の勢いの10秒メロドラマが最高賞を受賞
フィルム部門:博報堂+博報堂ケトル
jms(トヨタモビリティパーツ)「連続10秒ドラマ『愛の停止線』」
トヨタモビリティパーツ(旧タクティー)が展開するカー用品店、ジェームスの「連続10秒ドラマ『愛の停止線』。TCC賞や、Spikes Asia 2019では2部門でグランプリ受賞、ADFEST2019ではシルバー受賞、2019 59thACC TOKYO CREATIVITY AWARDS(ACC賞)では総務大臣賞/ACCグランプリを受賞するなど破竹の勢いを誇る同作品が、New York FestivalsAdvertising Awards 2020の最高賞「ベスト・イン・ショー」を受賞した。
「連続10秒ドラマ『愛の停止線』」は、ジェームスがYouTube公式チャンネルや特設サイトで公開しているWebムービー。恋多き男「部長」を中心としたメロドラマが、テレビCMで一般的な「15秒」でも、YouTubeのバンパー広告で採用されている「6秒」でもなく、「10秒」という尺で紡がれていく。
また各話とも、最後にはストーリーに合わせた、ジェームスおすすめのカー用品を紹介している点も特徴。“ブレーキの効かない”恋愛模様を楽しめると同時に、室内抗菌・消臭、スーパーガラスコーティング、スタッドレスタイヤ、エンジンオイル、ドライブレコーダーなどジェームスのカー用品のラインナップの多様さにも気づかされる。
同作品は、2018年10月に第1話が公開されて以来、複数回にわたって続編を公開してきた。現在は、昨年12月に公開された第22話〜第28話が最新作となっている。引き続き、部長に惹かれていく部下「沙世」と部長の前妻「道子」が登場してドラマを彩っていくほか、弱った部長の心に入り込むもうひとりの美人部下「山根」との関係の行方が描かれている。
また...