CMO CLUB GLOBAL
マーケターの集合知で日本に突き抜けた成長力を生み出す
100社を超える企業のマーケティング責任者が集うコミュニティである、「JAPAN CMO CLUB」は2020年4月より名称を変更。さらに「マーケターの、マーケターによる、マーケターのための組織」として、CLUB運営の在り方も刷新しました。
2014年11月に発足した「JAPAN CMO CLUB」は、「これからの企業そして経済を牽引するのはマーケティングである」との考えにもとづき、日本の企業や商品、サービスのマーケティングにかかわる人たちを支援し、その活動や成果、社会的役割を国内外に発信することを目的に、宣伝会議が設立。これまで、年に10回以上の研究会や分科会の開催、研究会レポートの発信、セミナー開催などの活動を続けてきました。
設立から6年目を迎えた今年、参加メンバーも当初の目標としていた100社を超える状況となり、次のステージへと進むことに。新たな名称は「CMO CLUB GLOBAL」で、今後は国内に留まらず、日本のマーケターの知を海外に発信、さらに海外のマーケターとの交流など、より高い視座に立った活動をしていきます。
名称の変更に合わせて運営の方針も刷新。「マーケターの、マーケターによる、マーケターのための組織」を目指し、各業界ごとに6名のボードメンバーを選出。そのメンバーが中心となって年間の活動を設計・実行していくことになります。
ボードメンバーが主体となる活動の第1弾として、4月から各ボードメンバーがリーダーとなってマーケティング課題について議論をする、分科研究会がスタート。すべての分科研究会にCLUBのFounderである加藤希尊氏も参加します。
加藤氏は「素晴らしい実績をお持ちのボードメンバーとともに、分科研究会をはじめとする活動を通じて、国境を超えるコラボレーションを生み出し、マーケティングの秘める大きな可能性を国内のみならず海外にも提供できることを期待しています」とコメントしています。ここでの議論の結果は、秋ごろ発表の予定。次のページからすでに1回目の分科研究会を終えた、各チームのディスカッションの様子を紹介していきます。
Board Member 2020
Founder
Content Director
Theme:01 経営とマーケティング
お客さまだけでなく、社会にとっても価値を提案 マーケティング志向で会社の在りようを考えるべき
「CMO CLUB GLOBAL」2020年のボードメンバーのひとりである、青谷宣孝氏(オークローンマーケティング 代表取締役副社長)をリーダーにして発足した分科研究会のテーマは「経営とマーケティング」だ。青谷氏は2016年6月より「CMO CLUB」に参加。当時はNTTドコモ・プロモーション部長の職に就いていたが、その後、NTTドコモのグループ企業であるオークローンマーケティングにて、代表取締役副社長として経営マネジメントに携わっている。
長くマーケティング実務を経験した後に、経営の職に就いた青谷氏からの「マーケターは経営者になりうるか?」という問いかけから、分科研究会はスタートした。参加者はマーケティング部長を経て、現在は有楽製菓の代表取締役社長を務める河合辰信氏、そしてマーケティング実務を担いながら、それぞれの企業の執行役員を務めるFWD富士生命の立川麻理氏、三井住友カードの佐々木丈也氏の3名。青谷氏の問いかけに対する3名の答えは「YES」だ。
河合氏からは「マーケティング部を立ち上げたことで、よいと思うものをつくるのではなく、常に顧客にとって価値あるものをつくらなければならないのだという意識が社内に浸透したと思う。経営者の立場になってみて思うのは、どうしても視線が内向きになってしまうということ。現在は商品だけでなく、企業という存在自体をお客さまにとって価値あるものにしていけるかを意識ながら、会社の在りようを考えている。こうした意識の中に、経営とマーケティングの融合を感じている」との話があった。
その後、青谷氏から提示された経営に必要なマーケティングの5つの機能、「データマネジメント」「コンセプトマネジメント」「アイデアマネジメント」「コストマネジメント」「コミュニケーションマネジメント」について全員で意見を交換。秋口までに再度、ディスカッションを重ねていく予定だ...