店頭に頼らないコミュニケーションが必要 顧客とつながり続けるための3社の挑戦(1)
各地で経済活動が再開されながらも、依然として企業・消費者双方に大きな影響を及ぼし続けている新型コロナウイルス禍。顧客とリアルの場でつながることが難しくなった時代のコミュニケーションはどうあるべきか。その方向性をパルコ 林直孝氏が考える。
顧客エンゲージメントでコロナ禍を乗り切る!
プロモーショナルなコミュニケーション活動を実行しづらい現在の環境下で、世界のブランドは今、どのように顧客とコミュニケーションをとっているのだろうか。自社のブランド資源を生かした、社会貢献型の活動を紹介する。
男子プロバスケットボールリーグNBA(National Basketball Association)は日本時間4月4日、同リーグで活躍する現役選手16名がバスケゲーム『NBA 2K20』上で競うゲームトーナメント「NBA2Kプレイヤー・トーナメント」を開催した。新型コロナウイルス感染症の影響で、試合の中止が続く中で実施された、初の試み。
昨年のドラフトで日本人初1巡目指名を受けた日本人プレイヤー八村塁選手らが本トーナメントに参加。優勝者は「NBA 2K20」チャンピオンとして称えられるほか、2KGames、NBA、NPBAが寄付を予定している「新型コロナウイルス感染症対策のための義援金1万ドル」の支援対象を選出・決定するとした。
米ビールブランドのCoors Light(クアーズライト)は4月14日、コロナ禍において、オンラインミーティングの需要が高まったことを機に、ユニークなサービス「Coors Light Clone Machine(クアーズライトクローンマシン)」を発表した。同サービスは、オンラインミーティングの際、30秒間にわたり自分の映る映像を再生し、あたかもミーティングに出席しているように見せることができるというもの。会議を抜け出したその30秒間を、“just enough time to sneak in a trip to the fridge for a cold beer.”(冷たいビールのため冷蔵庫にこっそり行く十分な時間)と訴求した。