“頼む”ではなく、“一緒に考える”会社を目指す
1960年に創業した、たき工房は今年60周年の節目を迎えた。グラフィックに強みを持つ制作会社として実績を重ね続けてきた同社。代表取締役社長の湯浅洋平氏は「60年にわたり、グラフィックに強い制作会社として広告領域のキャンペーンを得意としてきた。しかし、企業のコミュニケーション活動の変化を受けて近年はデザインをベースにしながらも、当社のデザイナーたちの人や商品の本質を探る力を生かし、ブランディング支援を強化している」と語る。
そうした同社の事業内容の変化を反映し、湯浅氏は自社について「グラフィックの制作会社ではなく、デザインエージェンシー」と表現する。「デザインの目的は物事の本質を見いだし、人に届くカタチにして伝えること。私たちは、この力を生かせる領域が、デザインで解決できることだと考えているし、狭義の制作に留まらない事業に広げていきたい」と湯浅氏は話す。
こうした流れを受けて、たき工房ではクライアントと共に...
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