TimeTreeのカレンダーシェアアプリ「TimeTree」は、家族や仕事のチームなどでスケジュールが共有できる「スマホの中の壁掛けカレンダー」をイメージして2015年からサービスを開始。現在では国内外のユーザー数が2300万人を超えている。ブランドコンセプト「明日をちょっとよくするために」という世界観を表したCMには、中尾明慶・仲里依紗さん夫妻が登場し、子育てに追われる2人の日常を描いた。同社のCMについてイー・スピリット代表 足立茂樹氏がTimeTree 代表取締役の深川泰斗氏に聞いた。
カレンダー共有アプリをプラットフォームにしていきたい
足立:TimeTreeはどのようなサービスですか?
深川:「スマホの中の壁掛けカレンダー」というイメージで、予定管理の共有を前提にしたカレンダーアプリです。特定のグループでひとつのカレンダーを共有するつくりになっていて、ひとつのカレンダーを200人までと共有できます。LINEのグループ機能のように、アプリの自分のアカウント内で家族、会社など複数のカレンダーを保有することができ、それらをまとめてひとつのカレンダーで見ることができます。現在、13言語に対応しています。
サービスを開始したのは2015年3月ですが、10カ月ほどで国内外のユーザー登録者数100万人になりました。5年経過した現在は2300万人に達していて、今でも月100万人のペースで増加しています。
足立:どのような方が使われているのですか?
深川:家族、カップル、店舗のスタッフ、サッカーなどのスポーツチーム、PTAなどで使われています。機能がシンプルだからこそ、いろいろなシチュエーションでの使い方ができるのだと思います。実際、先日も学校の先生から体育館、音楽室などの共有施設のスケジュール管理に使っているという話を伺いました。このようにユーザーの方から新しい使い方を教えてもらうことが多く、皆さんアレンジが上手だなとこちらが感心するほどです。
足立:このようなサービスを思い付くきっかけはあったのですか?
深川:以前からスケジュールの管理方法に違和感を持っていました。予定はひとりだけのものでなく、複数人で共有するものなのに、それぞれが別々に管理することが気になっていたんです。しかも予定って変更したりしますよね。そのたびに書き損じたり、書き忘れたり。この小さなミスをなくすことができたらもっとコミュニケーションがスムーズになるのではないかと思ったのです。
足立:確かにスケジュール管理は難しく、往々にして勘違いも多いですよね。ところでこのアプリは課金制度で売上を立てているのですか。
深川:アプリは完全無料です。多くの人にプラットフォームとして使用していただきたいからです。その代わり...