開催4回目を迎えた「宣伝会議賞中高生部門」。同部門の応募総数4万5731点の中からグランプリに選ばれたのは、岩本ひよりさんの「たまに眼鏡が1番可愛い」(ジョンソン・アンド・ジョンソン ビジョンケア カンパニー)でした。同部門の審査には、渡辺潤平氏など、広告界の最前線で活躍するクリエイターら13名が参加。本号では、誌面の都合上これまで掲載できていなかった中高生部門の審査講評をお伝えします。
渡辺潤平社 渡辺潤平(審査員長)
コピーとは「発見」の勝負だと常々思っているのですが、中高生の皆さんの無垢でまっすぐな発見は、僕たちプロが経験と技術でひねりだすそれよりもはるかにパワフルで、驚異よりむしろ脅威を感じました。この賞への応募が、皆さんの未来に何かしらのいい変化をもたらすといいなと思います。中高生部門、面白くなってきましたね。かなり。
電通 阿部広太郎
選には漏れていたものの僕の好きなコピーです。「定期券内、充実しすぎ。」(東洋学園大学)、「第2志望もゆずれない」(河合塾)、「目が合った?から目が合った!に」(ジョンソン・エンド・ジョンソン)。僕は、言葉が出会いをつくると信じています。いつか一緒に仕事しましょうね。その日までしぶとく書き続けます。
I&S BBDO 押部由紀奈
中高生部門の審査でしたが、やんちゃだとか荒削りだとか、いわゆる「中高生らしい」コピーを選ぶのではなく、単純にコピーとして優れたものを選ぶよう心がけました。選ばれたコピーたちは、大人のプロが書いていてもおかしくない、素晴らしい仕事だと思います。拝見していて勉強になりました。ありがとうございました!
meet&meet 小藥元
グランプリと準グランプリ。どちらも本当に秀逸でした。最後は準グラのコピーに票を入れたのですが、その前の投票ではグランプリの方に(とにかくうまい!)入れていた程、僕の中で揺れていました。コピーは、見る場所や見るタイミングでも、受け手の中で変わる。そんな生き物のような物なのかもしれません。
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