高齢者見守りアプリを配信 犯罪・災害情報も受け取れる仕様に
既存メディアがデジタル時代への対応を模索する中、地方新聞各社による新たなサイト開設、アプリ配信などの動きが目立つ。各社は高齢者の見守りや地元飲食店の予約注文機能と、地域に根差した地方紙ならではの報道を融合させ、独自のサービスを展開している。
例えば、そのひとつが岩手日報社の取り組みだ。同社は、2月14日、高齢者の見守り機能を搭載したスマートフォン向け無料アプリ「いわぽん」の配信を始めた。アプリを24時間起動していない場合、緊急連絡先として登録したメールアドレスに通知される仕組み。いわぽんは米IT大手グーグルの支援事業に採択され、開発費用の一部などの提供を受けた。
また、アプリに居住地を登録すると、その地域で発生した犯罪や災害に関する情報も届く。新聞社には警察や自治体、読者などから膨大な情報が集まることから、これを紙面以外でも有効に活用しよう、との考えがあったという。
さらに、読者の情報提供や要望に応じて記者が取材する連載企画「特命記者」も同アプリ内で読めるようにした。紙面に掲載された記事の反響が大きいため、アプリにはコメント欄を設けてもいる。その他、商店街の活性化のために、中小店舗のクーポンも配信した。岩手日報を購読している店舗が登録できるようにした。
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