
青山にあるストックマークのオフィス内の様子。
自然言語処理分野に注力 東大発の"大人"スタートアップ
企業に蓄積される情報量は加速度的に増えている。それに合わせて情報の収集・分析に要する従業員の時間は増えていく一方だ。こうした状況を解決し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援しようと、テキストマイニング×AI技術を活用した、ビジネス意思決定サポートのサービスを提供するのがストックマークだ。
同社は企業内にあふれる情報の中でも、特に非構造化データの増大に着目。非構造化データに対応するため、日本語のテキストマイニング技術を磨いてきた。
ストックマークの創業は2015年。東京大学発のベンチャーで東京大学の准教授も参画している。代表取締役CEOの林達氏は「東京大学を卒業した後、伊藤忠商事でファイナンス系の仕事をしていたが、一緒に創業したCTOの有馬幸介は東京大学大学院情報理工学系研究科でAIの研究をしていた。その研究を世に出していこうというのが起業の経緯」と説明する。さらには「30代以上で、IT会社、コンサルティング会社で経験をしてきたメンバーで立ち上げた"大人"スタートアップと」自社を称する。
3つのサービスを提供 意思決定の迅速化を支援する
ストックマークでは現在、自然言語処理の技術を活用して、3つのサービスを開発・提供している。それはAIが競合企業の動向を瞬時に収集し、経営の戦略策定をサポートする「A strategy」、ビジネスに直結したニュースをAIが必要な人に最適に届ける「A news」、営業部門などの提案業務を効率化してAIが売上拡大をサポートする「A sales」の3つだ …