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重要なのは知識よりも「考える力」─明治学院大学 池尾恭一ゼミ訪問

池尾恭一教授(明治学院大学)

    [SEMINAR DATA]
    ゼミ名 池尾恭一ゼミナール
    設立 2014年
    学生数 3年生:10名 4年生:11名 大学院生:2名

    明治学院大学 経済学部
    池尾恭一教授

    1973年 慶應義塾大学商学部卒業。同大学大学院修士課程、博士課程などを経て、1994年 慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授、2014年より現職。この間、同研究科委員長、慶應義塾大学ビジネススクール校長、日本消費者行動研究学会会長、日本商業学会会長、マーケティング・ジャーナル編集委員長などを歴任。

知識は時代とともに陳腐化する 「考える力」を身に付けてほしい

2014年から明治学院大学でゼミを開講している池尾恭一教授は、長年にわたり慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)で教鞭を執ってきた経験を持ち、慶應義塾大学の名誉教授でもある。マーケティングを専門に指導してきた中で、ビジネススクール時代から重要視してきたのは"考える力"だ。

「知識ももちろん大事ですが、とは言え10年も経てば陳腐化もするし、忘れもする。より重要なのは知識を生み出す力、すなわち"考える力"だと考えています」(池尾教授)。

"考える力"を養う方法として池尾教授が実践してきたのが、ケーススタディだ。実務経験を持つ学生にこそ効果的と考えてきたが、学部でもケーススタディを通じて"考える力"を養成できるのではないかと思い至ったことから、明治学院大学での学部生への指導に挑戦している。

「少なくとも私が同じ立場なら『こんなに勉強して何になるのか』と思うほど、ゼミではハードに勉強をします。実際、ビジネススクールと違い、学部生が新卒で会社に入っていきなりマーケティングに携わることは、ほとんどないでしょう。それでも"考える力"は汎用的に役立つものであり、その獲得は学びのインセンティブになるであろうと信じています」(池尾教授)。

ケーススタディに取り組むことはもちろん、日ごろのゼミ活動においても池尾教授は自分の頭で考えることを求めている。例えば、ゼミでは池尾教授の意見にも"口ごたえ"するように指導しているのだという。

「『はい先生』ではなく、『でも先生』と反論をしてほしいのです。なぜなら、『はい先生』は先生が言っているから正しいだろうという思考停止の状態にあることを意味するからです。私の言っていることを鵜呑みにせず、本当に正しいか考えることによって思考力が身に付くと考えています」(池尾教授) …

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