映像を映し出す新しいスマートライト「popIn Aladdin(ポップインアラジン)」。popIn 代表の程氏が、自身の子どもの世界観を拡げたいと考えたことをきっかけに生まれた。今回は、実際にユーザーでもあるデルフィス 土橋代幸氏、西友 平山力氏が参加し、popIn 金谷徹氏、関根優氏と、本商品の活用方法について座談会形式で話を聞いた。
販売台数は4.2万台突破 新しいメディア「popIn Aladdin」の強み
金谷:2018年11月に発売になった、プロジェクター付きシーリングライトである「popIn Aladdin」は、プロジェクターというモノの価値だけではなく、そこで提供されるコンテンツまで含めたプラットフォーム全体でサービス設計をしています。その点に、これまでアドネットワークを提供してきたpopInがデバイスの販売を始めた理由があります。機器としての「popIn Aladdin」だけであれば、家電メーカーでも同じようなものがつくれるかもしれません。しかし、私たちが得意とするソフトウェアサービスのノウハウをかけあわせることで、生活者の方だけではなく、企業の方にも、他にはない価値が提供できると考えているのです。とはいえ「popIn Aladdin」は、弊社代表の子どもに対する想いが先にあって生まれた商品のため、今の話は後付けの戦略ではあるのですが、発売後、確実に差異化につながっていると感じています。
土橋:私はよく、「popIn Aladdin」で映画を見るのですが、テレビと違って没入感があるなと感じています。部屋のあかりを少し暗くして、お菓子を用意し着座して見る。映画を見に行くような感覚です。
平山:私もよく「popIn Aladdin」で映画を見ます。またpopIn Aladdinはパーソナルなメディアとしての側面だけでなく、家族で楽しめて家族の会話のきっかけになることが多いなと感じています。
土橋:「popIn Aladdin」はテレビよりも、エンターテイメントに寄せている印象があります。子どもが喜ぶので、子育て世帯にはより日常的なメディアとして浸透しているのだと思います。
金谷:「popIn Aladdin」の販売台数は2019年だけで、4万台に達していますが、売上が大きく伸びたのはテレビで紹介されたときでした。テレビのリーチ力は圧倒的だと感じました。私たちも新しいメディアとして、そういった価値を広告主の方に提供できればと考えています。
土橋:テレビはまだまだ使い方次第で活用できますが、インターネットにつながるようになって、テレビの受像機としての役割は薄れている。そう考えると、家庭内に設置する「popIn Aladdin」にも可能性はあります。メディアとしてこれから求められるのは心地よく見ることができるか。その環境づくりができるかです。
平山:家という場所を押さえているのは強いですよね。家族の話題になる起点を「popIn Aladdin」はとれているわけですから。
原体験の創出ができるメディア 西友が「popIn Aladdin」を活用した理由
平山:私たちは、実際に「popIn Aladdin」にスポンサードしてその効果を実感しました。西友は「超得」、「今トク」などの様々な価格プログラムを展開し、お客さまに毎日低価格の商品をお届けすることに努めてまいりました。その上で価格以外の要素でも、お客さまに積極的に選んでもらえるスーパー、つまり西友の好意を醸成し、ファンをつくっていくこともゴールであると個人的には感じていました。競合と差異化しながら、私たちは何を提供できるのか。お客さまの多くはファミリー層のため、その困りごとを西友らしく解決しようと、野菜嫌いの子どもに向けた動画を制作しました。それを見てもらう場所として、家族が集まるシーンにある「popIn Aladdin」を活用することにしました。
金谷:配信された動画「KIDS LOVE VEGETABLES」は、100人の子どもが食べて80人が美味しいと言ったレシピの食材を店頭でも販売します、という内容。あわせてpopIn Aladdinではレシピから実際につくった食事を撮影して、ソーシャルメディアで投稿してもらうキャンペーンを実施。広告を見て、撮って、投稿するというハードルがあるにもかかわらず、Twitter、Instagram合わせてたくさんの応募がありました。
関根:私の家の近くには西友がないのですが、娘と「popIn Aladdin」で動画を見て、人参とブロッコリーのレシピカードをもらいに行きました。
平山:「popIn Aladdin」で接触した人は、関根さんのように家族で見ている人が多いことから、他のメディアと比較しても、実際に西友のレシピで料理をつくってソーシャルメディアへ投稿する人が多く、我々ふくめ関係者も驚いていました。ブランドとして深い接点にできたと感じています。
土橋:そこまでできたのは、「popIn Aladdin」で見ることに「気持ちよさ」があったからだと思います。
関根:理想は体験の起点になることで、子どもにとってその行為がイコールその企業のイメージになるということ。そのような原体験を、「popIn Aladdin」でつくることができればと考えています。
土橋:原体験はとても大事ですよね。例えば車でも、家に車がないと体験は生まれない。そして原体験ない人が大人になって車を買うことはありません。今年、東京モーターショーでの出展内容を体験型にシフトしたのもそこに理由があります。それで明日すぐに売れるわけではありませんが、ブランドとしてすごく大事なことだと考えています。「popIn Aladdin」は消費者に心地よい空間を提供しているので、そういった体験の創出が実現できるのではないかと期待しています。
平山:実際に一緒にお取組みをして、他のメディアで接触した人とアラジンユーザーとでは、態度が違うと感じます。今回は想定以上の反応があり驚きでした。
土橋:今のpopIn Aladdinユーザー層が新しいライフスタイルやプロダクトについて敏感な人で、そうしたセグメントにリーチできるのも大きいですね。
金谷:「popIn Aladdin」は2020年には10万台の販売を目指しています。メディアとしての価値は台数に依存する部分もあるので、圧倒的な数を圧倒的なスピードで実現したい。そして、企業が理想のブランドコミュニケーションを行ううえで有効活用してもらえる場所を目指していきます。
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