NIE推進アドバイザーを派遣 手軽に実践可能な遊びを推奨
教育現場などで新聞を活用する取り組み「Newspaper in Education(以下、NIE)」に関する新たな試みが全国各地で進んでいる。今号では、その"新たな地平"を紹介する。
岩手県教育委員会は2019年9~12月、独自に認定した「NIE推進アドバイザー」を講師として派遣し、教員を対象とする出前授業を実施した。
背景には、授業における新聞の活用を難しく捉えすぎて実践をためらう教員が多いという課題があった。そこで、出前授業を通じ、日々の授業に取り入れるための具体的な方法を学んでもらい、心理的なハードルを下げたい考えだ。
新潟日報社と新潟県のNIE推進協議会(新聞、通信社と教育界が協力して構成)は、同年1月、新聞を使った31種類のゲームや遊びを紹介した冊子『学力を高める新聞遊び』を発行し、県内の全小中学校、高校に無料で発行した。
掲載内容は、同協議会が編集。例えば、見出しと記事をそれぞれ切り抜き、記事を読み札とする「見出し百人一首」などを紹介している。この遊びは、正しい見出しを見つけるために記事を頭の中で要約する必要があることから、文章を正しく理解する力が育つという。
掲載した遊びはすべて、NIEの実践指定校などで実際に取り組まれた。その際の児童・生徒の反応などから分かった、実践の上でのポイントや児童らに身に付く力が明記された …
あと64%