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「ポスト2020」広告マーケティングの行方

2020のマーケティング注目ワード(7)感情解析

下地貴明氏(Empath)

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会がいよいよ2020年に開催される。注目が集まる年だが、ひとつの転換期として、その先である2020年以降に目を向けていく必要がある。人口の減少、少子高齢化などといったさまざまな問題が考えられる日本において、これからの広告・マーケティングをどのように考えていくべきか。その参考となるよう本特集では、宣伝会議編集部が注目するキーワード、メディアなどについて取り上げていく。

Explanation

感情解析とは、体表に現れる変化(体温、発汗、音声、表情、脈拍、心電等)を観察することで、対象者の内的状態である感情を解析しようとする技術のことです。また、言葉の意味内容から感情推定する自然言語処理も含まれます。

感情解析を開発していると言うと、「科学技術はそこまで進んだのか」といった賛否を問わず驚きの反応が返ってきます。実際に感情解析の技術領域が社会実装され始めたのはここ数年だからでしょうか。

感情解析は1997年にRosalind Picardの論文「Affective Computing」が記されたことにより、コンピュータサイエンスの領域に迎えられました。当時、彼女らは人の体表に現れる変化(体温、発汗、音声、表情、脈拍、心電等)を観察することで、人間の内奥にある感情がどのような状態にあるかを推測できると考えました。最終的には機械が人の心を理解して振舞い、人に対してより支援を行えるコンピュータを目指した学問領域です …

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