エステーのファンベースドマーケティングに見る 企業と消費者のこれからの関係
マスメディアを使った一方通行のコミュニケーションしかできなかった時代から変わり、1対1、双方向のコミュニケーションも実現しうるSNSが登場した今、お客さまと向き合う企業の姿勢にも変化が求められている。従来のマーケティングの領域を超越したエステーのコミュニケーションから、企業とお客さまのこれからの関係性を探るヒントを考える。
「ポスト2020」広告マーケティングの行方
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会がいよいよ2020年に開催される。注目が集まる年だが、ひとつの転換期として、その先である2020年以降に目を向けていく必要がある。人口の減少、少子高齢化などといったさまざまな問題が考えられる日本において、これからの広告・マーケティングをどのように考えていくべきか。その参考となるよう本特集では、宣伝会議編集部が注目するキーワード、メディアなどについて取り上げていく。
Cookie(正式にはHTTP Cookie)とは、Webサーバ(Webサイト)がアクセスのあったブラウザに保存する情報、またはその仕組みのことを指します。Webサーバがブラウザ毎に識別するためのIDを割り振ることによって、ログイン状態の維持やアクセス解析などを行うために用いられることが多いです。
GoogleやFacebookは、ブラウザを識別するためのID(以下、「CookieID」)を保存できるというCookieの特性を活かしてさまざまなWebサイトから情報を収集する仕組み(いいね!ボタン等)を開発し、データを活用して莫大な利益を生み出しています。
さらに、これらの企業は、CookieIDと利用者個人を結びつけ、登録情報、友達関係などの情報も広告に用いることで精度の高いターゲティング広告を実現しています …