エステーのファンベースドマーケティングに見る 企業と消費者のこれからの関係
マスメディアを使った一方通行のコミュニケーションしかできなかった時代から変わり、1対1、双方向のコミュニケーションも実現しうるSNSが登場した今、お客さまと向き合う企業の姿勢にも変化が求められている。従来のマーケティングの領域を超越したエステーのコミュニケーションから、企業とお客さまのこれからの関係性を探るヒントを考える。
「ポスト2020」広告マーケティングの行方
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会がいよいよ2020年に開催される。注目が集まる年だが、ひとつの転換期として、その先である2020年以降に目を向けていく必要がある。人口の減少、少子高齢化などといったさまざまな問題が考えられる日本において、これからの広告・マーケティングをどのように考えていくべきか。その参考となるよう本特集では、宣伝会議編集部が注目するキーワード、メディアなどについて取り上げていく。
人間はAIと違って感情を持ち、単にストレスを感じさせないというだけでなく、ワクワクするような体験を設計することが必要です。また、購買のラストワンマイル、その支払いの瞬間がブランド体験とかけ離れてしまうことがしばしばあります。我々は、ブランドと初めて接触した瞬間から支払いの瞬間までの体験を一貫させ、次につながるように設計することがブランド価値を高めると考えており、その概念を「ブランド・コマース」と定義しています。
ECの売上が伸びている中、企業が、直接楽天やAmazonへ出店・出品したり、サブスクリプション型のビジネスをトライし始めたりしています。生活者もスマートにオフライン、オンラインを行き来しながら、モノ・コトを認知・消費するような時代になり、同時に、そのさまざまな行動がデータとして記録されることで、購買を基点とした施策の統合設計や効果検証も技術的に可能になりました …