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新・ゼミ訪問

「何を問うか」を大切に─学習院大学 澁谷 覚ゼミ訪問

澁谷 覚教授(学習院大学)

    [SEMINAR DATA]
    ゼミ名 澁谷ゼミナール
    設立 2018年
    学生数 3年生:29名 4年生:5名

    学習院大学 国際社会科学部
    澁谷 覚教授

    東京大学法学部卒業、慶應義塾大学ビジネススクール修了(MBA)、同博士課程単位取得退学。大学卒業後10年間東京電力に勤務。この間MBAを取得。東電退職後、博士課程に進学。3年後に同課程を単位取得退学し、以後、新潟大学経済学部助教授、東北大学大学院経済学研究科准教授、教授を歴任、2016年より学習院大学国際社会科学部教授。

大切なのは「問う力」正しく問えば、答えは出てくる

2016年に学習院大学に新設された国際社会科学部で、現代の消費者行動とマーケティングを研究する澁谷覚教授のゼミ。3年生と4年生を教える澁谷教授のゼミは、学部の方針により4年生の卒論ゼミは通年だが、3年生のゼミは半年単位で行われることが大きな特徴だ。

「前職の東北大学時代はゼミ生を5人程度に絞り込んでいましたが、今では3年生だけで29人を指導しています。春学期・秋学期と続けて履修するゼミ生も多くいますが、新たに加わるゼミ生もいる。半年間でも、なるべく密度の濃いゼミになるよう工夫しています」(澁谷教授)。

年度によってその工夫は異なるが、今期の3年生のゼミの核となっているのはNTTドコモが主催するビジネスコンテストへの参加だ。5人ずつ合計6グループをつくり、NTTドコモから出題される課題に取り組んでいる。このビジネスコンテストは他大学のゼミと対抗で行うクローズドの企画で、2019年末にはNTTドコモ本社で最終発表大会が開かれた。

各グループともゼミ内での発表を重ねてアイデアを磨いていくが、その際、澁谷教授は大事にしていることがあるという。

「『これをみんなに考えてもらいたい』『これについてアイデアが欲しい』というように、他のメンバーに議論を投げかける発表をするように指導しています。ですので、グループ制ではありますが、ゼミ生みんなで知恵を出し合って取り組んでいます」(澁谷教授)。

澁谷教授がこうした方針を採る理由は、ゼミ生に「問う力」を養ってほしいと考えているからだ …

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