[SEMINAR DATA] | |
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ゼミ名 | 澁谷ゼミナール |
設立 | 2018年 |
学生数 | 3年生:29名 4年生:5名 |
大切なのは「問う力」正しく問えば、答えは出てくる
2016年に学習院大学に新設された国際社会科学部で、現代の消費者行動とマーケティングを研究する澁谷覚教授のゼミ。3年生と4年生を教える澁谷教授のゼミは、学部の方針により4年生の卒論ゼミは通年だが、3年生のゼミは半年単位で行われることが大きな特徴だ。
「前職の東北大学時代はゼミ生を5人程度に絞り込んでいましたが、今では3年生だけで29人を指導しています。春学期・秋学期と続けて履修するゼミ生も多くいますが、新たに加わるゼミ生もいる。半年間でも、なるべく密度の濃いゼミになるよう工夫しています」(澁谷教授)。
年度によってその工夫は異なるが、今期の3年生のゼミの核となっているのはNTTドコモが主催するビジネスコンテストへの参加だ。5人ずつ合計6グループをつくり、NTTドコモから出題される課題に取り組んでいる。このビジネスコンテストは他大学のゼミと対抗で行うクローズドの企画で、2019年末にはNTTドコモ本社で最終発表大会が開かれた。
各グループともゼミ内での発表を重ねてアイデアを磨いていくが、その際、澁谷教授は大事にしていることがあるという。
「『これをみんなに考えてもらいたい』『これについてアイデアが欲しい』というように、他のメンバーに議論を投げかける発表をするように指導しています。ですので、グループ制ではありますが、ゼミ生みんなで知恵を出し合って取り組んでいます」(澁谷教授)。
澁谷教授がこうした方針を採る理由は、ゼミ生に「問う力」を養ってほしいと考えているからだ …
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