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タクシーサイネージによる広告配信 業界大手が語る最新事例と今後の展望ほか

IRIS/アユダンテ

宣伝会議は、2019年11月12日、13日にANAインターコンチネンタルホテル東京にて「宣伝会議サミット」を開催。「令和時代のアドエクスペリエンス」と題して、開催された本サミットでは、カスタマーエクスペリエンスの質を向上するカギとなる、広告を始めとしたマーケティング・コミュニケーションの今日的な進化のあり方を考える各種セッションを展開した。今号では広告・メディアビジネスの未来展望に関するマーケティング実務家による対談、講演、新たなマーケティング手法のプレゼンテーションについて、その一部を紹介する。

タクシーサイネージによる広告配信 業界大手が語る最新事例と今後の展望

タクシーサイネージの大手「Tokyo Prime」運営のIRIS取締役COO飽浦尚氏と「THE TOKYO TAXI VISION GROWTH」運営のニューステクノロジー代表取締役である三浦純揮氏からは両社の最新事例が共有された。

全国10ヵ所の都市で展開する「Tokyo Prime」と都内限定で展開する「THE TOKYO TAXI VISION GROWTH」。都内を走行するタクシー3万台のうち両社のカバレッジは約2万1000台にも及ぶ。

三浦氏からは、Amazonのセール期間中に実施された、Furbo社の「IoTペット用品」のプロモーションCM、飽浦氏からは某大手自動車メーカーの試乗体験ができるキャンペーンのテレビCMと、タクシーサイネージを連動させた事例が紹介された。

IoTペット用品のターゲット層は仕事中にペットの様子が見たいというニーズを持った一人暮らし、もしくは共働き世代。三浦氏は、「商材とタクシーサイネージの視聴者の相性の良さから、商材の認知形成だけでなく、オンライン上での売上アップにもつなげることができた」と語った。

某大手自動車メーカーのキャンペーンについても「この案件でも指名検索が圧倒的に増えた」(飽浦氏)。また、同氏はタクシーサイネージの効果の最大化を狙うために、視聴者はサイネージで企業、もしくは商品を認知した後、指名検索することが多いため、Webサイト上にさらなるサイト回遊のための導線を敷いておくことが有効と述べた。

IRIS
取締役 COO
飽浦尚氏

ニューステクノロジー
代表取締役
三浦純揮氏

    お問い合わせ

    株式会社IRIS
    〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-12 紀尾井町ビル15階
    TEL:03-6265-6709
    E-MAIL:sales@tokyo-prime.jp
    URL:https://ads.tokyo-prime.jp/


データは「資産」! 適切な運用でデジタルマーケティングにさらなる成果をもたらす

登壇したアユダンテの山浦直宏氏は、「デジタルマーケティングの担当者にとってデータは効果測定のために収集し、それをもとにPDCAを回すもの。しかし、ビジネス全体の底上げを図るなら、データを効果測定のためだけでなく『資産』とみなして運用することが重要だ」と指摘する。

同氏は情報を資産運用する上で意識すべき3つのポイントを挙げた。それが、「資産価値を高める」「運用の仕組みづくり(プラットフォーム化)」「運用」だ。

特に時間を割いて同氏が説明したのが2つ目の「プラットフォーム化」だった。「キーワードは『クロス』と『コネクト』。各種マーケティングツールを揃えて連結(コネクト)させるだけではなく、中身の各種データをクロスさせて、つなぐことが大切だ」(山浦氏)。

「クロス」と「コネクト」。この2つのキーワードは、組織論においても応用が可能だと話す山浦氏。「スキルには人によって得手不得手がある。組織として人材をうまくコネクトできれば成果は生まれやすい。社内だけではなく、パートナー企業も含めた座組みをいかに組むかが重要だ」と話した。また、運用におけるマシンラーニングの重要性についても触れた。

さらにGoogleとボストン・コンサルティング・グループの共同研究によるデジタルマーケティングの成熟度4段階や、成熟度を向上させるための「6つのイネイブラー(成功要因)」についても詳説。この考え方にもとづき、成熟度に合わせたプラットフォーム活用で成功した、富士フイルムやソフトバンクの事例を紹介した。

アユダンテ
データソリューション推進統括部 統括部長
チーフエグゼクティブコンサルタント
山浦直宏氏

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