広告マーケティングの専門メディア

           

市場を動かす「コミュニティの正体」

コミュニティとの対話を通じ生活の中でのベネフィットが見つかる

星野智則氏(イデアインターナショナル)

ホットプレートなどで有名なライフスタイルブランドの「BRUNO(ブルーノ)」。機能を超えた情緒的価値の訴求のため、同社ではコミュニティを活用しているという。イデアインターナショナル 取締役マーケティング&セールス本部長 星野智則氏に話を聞いた。

ブライダルギフト用にスリーブを付けて販売した、ホットプレート。

ときめきのある売り場、商品で機能を超える差別化を目指す

キッチン家電、インテリア商品、トラベルグッズ、オーガニックコスメといった商品などの企画、卸・小売りを行うイデアインターナショナル。同社が現在、注力しているブランドが、インテリア、キッチングッズの「BRUNO」だ。BRUNOは、さまざまな家電、雑貨を直営店などで販売しているが、課題はコモディティ化だとイデアインターナショナルの星野氏は話す。同社の人気商品であるホットプレートの場合、多くの家電メーカーからも販売されており、機能だけで差別化することが難しいのだ。

そこで同社が重視していることは、「機能価値ではなく情緒価値の訴求。社内では"ときめき"と呼んでいます。現状のフェーズでは、まだまだ認知が高いブランドとはいえませんので、店頭で直観的にときめきいてもらい、衝動買いを狙った施策を行っています。家電量販店のようなスペックで比較される場ではなく、インテリア専門店、ショッピングモールのようなワクワクと心躍る売り場の実現を目指しています」と星野氏。

また大規模なテレビCMで多くの人にリーチするような予算もないため、セグメントを区切り、ターゲットを絞ることを意識しているという。例えば、ホットプレートについて市場調査を行った際に、ギフトとしての需要が高いことが判明。直営店の店員から「ブライダルギフト用に買っていく人が多い」という声もあがってきたことから、オリジナルギフトスリーブを付けてブライダルセットとして販売したところ、売上は増加した …

あと68%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

市場を動かす「コミュニティの正体」 の記事一覧

『新しい地図』のクリエイターが考える ファンの熱量との向き合い方
国内企業の事例に見る コミュニティ活用の目的
顧客と能動的につながる、カゴメのコミュニティサイト
全社で取り組むユースキン製薬のコミュニティ戦略
コミュニティとの対話を通じ生活の中でのベネフィットが見つかる(この記事です)
ブランド・コミュニティを生かしたマーケティング
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する