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新・ゼミ訪問

ゼミを通じて社会人基礎力を養う─立教大学 有馬賢治ゼミ訪問

有馬賢治教授(立教大学)

    [SEMINAR DATA]
    ゼミ名 有馬ゼミナール
    設立 1993年
    学生数 2年生:4名 3年生:8名 4年生:8名

    立教大学 経営学部
    有馬賢治教授

    1992年、早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得。日本卸売学会副会長、日本産業経済学会常任理事。著書に『マーケティング・ブレンド』『マーケティング・オン・ビジネス』ほか。自由国民社『現代用語の基礎知識』「マーケティング」用語解説2002年版より担当。Web連載Business Journal「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」ほか。

クリエイティビティと行動力は社会人の基礎力になる

企業活動におけるマーケティングの役割をトータルで考える、「マーケティング・マネジメント」を中心に研究する立教大学の有馬賢治ゼミ。データに基づいて分析・仮説検証を行う“左脳的”な発想を鍛えていく一方で、AIの浸透による労働市場の変化を見据えて今後は“右脳的”=クリエイティブな発想が必要にあると考える有馬教授は、ゼミにおいても両者をバランスよく身に着けることを目指している。

「ゼミでは、論文などで誰かがすでに言語化した見方だけではなく、自分たちで現象を捉えて言語化・概念化する姿勢を求めています」と有馬教授。常に、既存の見方とは異なる視点から分析して、アイデアを形づくる。そうしたスキルこそ、有馬教授の考えるクリエイティビティが指すところだからだ。

そんな有馬ゼミでは、年間を通して行う活動の一つひとつを「コンテンツ」と捉えている。有馬教授は自主性を重んじる中で、1993年の同大学着任時からゼミの秩序として掲げている“三箇条五原則”から生まれた言葉ではないかと語る。

「OBOGとの共通言語にもなっている“三箇条五原則”に則り、ゼミ生は一つひとつの活動をただ消化するのではなく、目的を考えて自分たちでつかみ取ろうとする気概を持っています。そして、そこから滲み出た表現こそが、“コンテンツ”なのだと思います」。

コンテンツには、2~3年生合同で春学期に集中して取り組む「企業研究」のほか、輪読やディベートなど様々な活動があるが、その内容はゼミ生が主体となって考案している …

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