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マーケターのキャリアにおける ブランドとデジタルの接点

マーケターのキャリアにおけるブランドとデジタルの接点

有田貴美江氏(日本ロレアル)

消費者が情報に触れ、さらにモノを買う場がデジタル上にシフトする時代、ブランドはその変化にどう対応すればよいのか。日本ロレアルにおける新規デジタル事業の取り組みを軸に「ブランド」のデジタライゼーションの実践を考える。

印刷会社からのスタート デジタルと融合したキャリア

皆さん、初めまして。今月号から連載を担当させていただく、日本ロレアルの有田貴美江です。私は現在、日本ロレアルで新規デジタル事業の部署をリードしています。

今後6回の連載で、「ブランドビジネス」と「デジタル」の現在の在り方から将来の未来像までを考察し、それを実現していく「マーケター」に必要なスキルとキャリア形成について触れていきたいと思います。

初回は、現在のポジションに至るまでの私のキャリアとブランド・デジタルとの接点についてお話しします。私が世界最大のフランスの化粧品会社であるロレアルグループ(本社:パリ)の日本法人である日本ロレアルに入社したのは今から3年前の2016年のこと。ロレアル リュクス事業本部のキールズ事業部のコミュニケーション マネージャーとしてのスタートでした。

当時、日本ロレアル内でコミュニケーション マネージャーというポジションが新設され、私はその第一号になりました。以前の日本ロレアルではPRはPRチーム、広告やデジタルマーケティングはマーケティングチームが担当する組織構造になっていましたが、デジタルが台頭するに連れ、ホリスティックなコミュニケーションを実現するには両領域を一気通貫して見られるポジションが必要という会社の方針のもと新設されました。

私が担当した「キールズ」は1851年にニューヨークで発祥したスキンケアブランドで、メディア広告を一切行わないコミュニケーション戦略をとっています。そのユニークな戦略が生まれた背景として、キールズが誕生した当時は、まだ現在のようなメディアも誕生しておらず、ブランドや製品の評判は人々の口コミやコミュニティを通して拡散していきました。従って、キールズは170年近く経た今でもコミュニティを大切にするブランド哲学を守り続けているのです。

さて、現代に話を戻します。170年前は口コミもコミュニティもリアルな場が中心でしたが、今はどこでそれらが形成・拡散されているでしょうか …

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