プロモーション業界を二分する「流通」という名の存在
プロモーション業界は、長い間、「流通」を重視する派としない派に分かれていた。だが近頃は、ネット通販の急伸で、明らかに前者の声は小さくなったように見える。
とはいえ、わが国のGDPの6割を支える個人消費の大多数は、小売流通を経た支出であり、その小売業の年間商品販売金額は、2018年の商業動態調査によれば約144兆9650億円にも上る。つまり、小売流通が依然、プロモーション業界の最大の得意先業種であることに変わりないのだ。
加えて、圧倒的多数のメーカーが、9割以上の商品販売を、「伝統的な小売流通」での販売に依存している。
プロモーション活動と、小売流通は不即不離の関係にある。小売流通への十分な理解なくして、正しいプロモーションに対する理解はあり得ない …
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