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宣伝担当者が知っておきたいクリエイティブの基本

「ダイレクトマーケティングのクリエイティブ」の秀逸事例

現在のダイレクトマーケティングは、アナログとデジタルが組み合わされ、目的によって様々な施策が実施されています。優れたダイレクトマーケティングのクリエイティブの事例について、兼松氏と神岡氏が解説します。

兼松経営
代表取締役社長
兼松祐二 氏

中小企業診断士。経営コンサルティングとダイレクトマーケティングによる売上向上支援を実施。著書に共同執筆「新DMの教科書」(宣伝会議)、「経営戦略実務バイブル」他多数。

電通ダイレクトマーケティング
オンオフ統合クリエーティブ部
クリエーティブディレクター
神岡豪 氏

大手広告会社・外資系広告会社で、ダイレクトレスポンス・CRMのクリエイティブに従事。PRエージェンシーを経て、2017年より現職。

    case 01 進研ゼミ(ベネッセコーポレーション)受験準備講座


    受験勉強に早くから取り掛かる意識が低下しているといわれる中、高2の1月から受験準備講座に取り組んでもらうことを目的にしたDM。このDMの嫌われないポイントは、「強力なコピーによりライバルを映像化し危機感を一瞬で生みだしたこと」だと感じます。先を行くライバルをイメージさせたことで、受け手自身だけに投げかけるよりも、即時に不安が生みだされ、売り込み広告意識が排除された点が秀逸と感じます。

    受け取り時に目に入る力強いメッセージ「2018年、1月13日。今日、50万人のライバルが動き始めた。キミはどうする?」により、広告主から受け手への1対1のメッセージだけではなく50万人の目が気になるようにさせた"コピーの力"が、嫌われないコミュニケーションを実現できたと考えます(兼松氏)。

    case 02 ソフトバンク「10年間の感謝を込めたあなただけのケータイアルバム」


    2018年度、全日本DM大賞のグランプリ施策。新機種への変更や新サービス導入の促進と、ロイヤル顧客化を目指し、長期継続利用をしている顧客に対してDMを発送。DMは、ユーザーが今まで使ってきたケータイ機種をアルバムのようにまとめたもので、一人ひとり異なる"ケータイの歴史"を、機種の写真とコピーで綴っています …

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