「経験と構想をシェアする2日間―マーケティング界“大収穫祭”」と題して行われたアドタイ・デイズ2019(秋)。「企業・ブランドの顔になるコピーづくり」「産業としての広告界の未来」「トップCDOが考えるデジタルマーケティングの本質」「20代だからこそできる?10代~around20 マーケティング」など、さまざまなテーマで登壇者が講演、対談を行った。また会場では、「第11回販促会議企画コンペティション(販促コンペ)」の受賞作品の展示を行うなどの企画も行った。当日のセミナーの一部をレポートしていく。
SNSマーケティングの支援を行うユニークビジョンの白圡氏は、「ソーシャルメディアの運用で難しいのは無興味層へのアプローチですが、そもそもアプローチの順番に誤解があります」と話す。通常、無興味層をファンにすることから考えがちだが、まず今いるファンを、情報発信してくれるロイヤルカスタマーに育成するところがスタートになるという。無興味層が信頼する人たちが情報発信すれば、アプローチすることができるからだ。
さらに、「ソーシャルメディアのキャンペーンとオーガニック運用を並行して行えば、より効率的にファンを増やすことができます」と話した。
後半のパネルディスカッションは、グリー小泉氏とフジテレビジョン河合氏が登壇し、具体的な事例を紹介した。グリーは、ゲームの認知拡大やユーザーの離脱防止を目的に、YouTubeで毎週生放送を行い、コミュニティを形成。Twitterでキャラクターのネーミングコンテストを実施し、その結果をYouTubeで発表するなど、フォロワー同士のコミュニケーションが活性化する施策をSNSミックスで行っている。フォロワー数は現在7000万人まで増加した。
フジテレビは「FNSうたの夏祭り」のSNS施策を紹介。リアルタイムで番組を見てもらえるように、放送前は番組Twitterから出演するアーティストの動画メッセージを配信し、オンエアへの関心を高めた。放送中は出演直前のアーティストの様子を定点カメラで生配信。SNSだけでしか提供できない「ここだけ感」を醸成することで、放送中に「FNSうたの夏祭り」を含むツイートは27万件を超える結果となった。
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