「経験と構想をシェアする2日間-マーケティング界“大収穫祭”」と題して行われたアドタイ・デイズ2019(秋)。「企業・ブランドの顔になるコピーづくり」「産業としての広告界の未来」「トップCDOが考えるデジタルマーケティングの本質」「20代だからこそできる?10代~around20 マーケティング」など、さまざまなテーマで登壇者が講演、対談を行った。また会場では、「第11回販促会議企画コンペティション(販促コンペ)」の受賞作品の展示を行うなどの企画も行った。当日のセミナーの一部をレポートしていく。
デジタル上ではデータを活用したマーケティングが当たり前になっているが、日常消費の94%を占めるオフラインでの購買データはPOSやID-POSに頼っており、ユーザー軸での購買履歴の把握やブランド横断的な視点での分析ができないなど課題が多い。そこで、フェリカネットワークスの多田氏はレシートデータの活用を提案する。
レシートには購入した日付や店舗、商品、支払方法など、POSデータとほぼ同等の情報が記載されている。フェリカネットワークスは、家計簿アプリを通してレシートデータを取得することで、ブランド横断的かつユーザー軸でオフラインの購買データが収集できるようになったという。
「レシートデータからは、その人の好みのブランドはもちろん、ある時点で別のブランドに心が移ったということも把握できる。また、日常的に購入する飲料と外食したときに注文する飲料の違いなど、その人のライフスタイルも緻密に理解できる」(多田氏)。
伊藤園の事例では、レシートデータを活用したキャンペーンを実施。以前は商品に付いているマークを切り取って応募する形だったが、商品を購入したレシートを撮影して応募するとしたところ、応募が簡単になったために新たな層の応募者を取り込めたうえ、キャンペーンが本当に売上に貢献しているか、どんな波及効果があったかといったデータも細かく取得できるようになった。
今年11月(予定)からは、BIツールとデータを連携させ、さまざまな軸でデータ分析ができるサービスをトライアルで開始。例えば、チェーンを軸とした分析では、そのチェーンのメーカーや商品の取り扱い状況が見えるようになるという。
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