「経験と構想をシェアする2日間―マーケティング界“大収穫祭”」と題して行われたアドタイ・デイズ2019(秋)。「企業・ブランドの顔になるコピーづくり」「産業としての広告界の未来」「トップCDOが考えるデジタルマーケティングの本質」「20代だからこそできる?10代~around20 マーケティング」など、さまざまなテーマで登壇者が講演、対談を行った。また会場では、「第11回販促会議企画コンペティション(販促コンペ)」の受賞作品の展示を行うなどの企画も行った。当日のセミナーの一部をレポートしていく。
脳波や視線といった人間のバイタルデータを測定するテクノロジーを顧客理解に活用して、生活者にとって心地よいコミュニケーションを創出する。大広が立ち上げたオープンイノベーション型プロジェクト「気持センシングラボ」には、このコンセプトに賛同したパートナー企業や事業会社などの異なる業界のメンバーが集い、それぞれの技術やリソースを融合させながら活動している。
現在進めているのは、ビデオリサーチひと研究所のVR生活者セグメント「ひとセグ」と、SOOTHの生体反応データによる評価技術、ソネット・メディア・ネットワークスの広告配信最適化プラットフォーム「Logicad(ロジカド)」を活用し、特定したターゲットの関心が高い情報を広告に盛り込んで配信する仕組みの構築だ。
「ひとセグ」は、性別やライフスタイルに加え、その人の価値観、情報への意識や購買の選択行動から"考え方のクセ"を導き出し、流行に敏感な「トレンドフリーク」、うんちく好きの「雑学ロジカル」など6パターンに分類する。"考え方のクセ"は変化することがないため、一度調べれば、どのようなカテゴリーにも通用するという。
今回紹介した事例はソニー生命保険のランディングページの制作だ。ターゲットを抽出し、視線を測定する眼鏡でコンテンツの長い時間見られた部分とスルーされた部分を視覚化。その後被験者にどのページどの部分に興味を持ったかのアンケートをとり、視線データと合わせて分析、最適な内容とボリュームを導き出した。この新しいコミュニケーションフローの成果は、今後約8000万人のロジカドのユーザーを通して検証を行い、10月以降リリースしていく。
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