「経験と構想をシェアする2日間―マーケティング界“大収穫祭”」と題して行われたアドタイ・デイズ2019(秋)。「企業・ブランドの顔になるコピーづくり」「産業としての広告界の未来」「トップCDOが考えるデジタルマーケティングの本質」「20代だからこそできる?10代~around20 マーケティング」など、さまざまなテーマで登壇者が講演、対談を行った。また会場では、「第11回販促会議企画コンペティション(販促コンペ)」の受賞作品の展示を行うなどの企画も行った。当日のセミナーの一部をレポートしていく。
医療IT企業のエムスリーが目指すのは、インターネットメディアを活用した医療の変革だ。同社が運営する「m3.com」は、国内最大級の医療従事者向けサイト。日本国内の医師の約9割(28万人超)をカバーし、臨床現場で役に立つ医療ニュースや、診療・研究に使用できる医学ツールなど、医師の利用に特化したコンテンツを日々提供している。
そんな同社が新たに手がけるのは、コンシューマー向けサービスの領域だ。同事業を担当する津田宗利氏は、その狙いを次のように解説する。
「一般消費者は今、かつてないほど健康意識を高めています。もちろん、日本が高齢化社会であることも影響していますが、年齢性別を問わず健康を意識する人が増加しているのです。それにともなってヘルスケア産業の市場規模も急拡大を続けています」。
とはいえ、広告表現の制限や競合商品との差別化に加え、情報過多となった現代において自社のメッセージを効果的に消費者に届けるのは並大抵なことではない。そこで同社が主導する新たな商品評価サービスの形が「AskDoctors」である、と津田氏は述べた。
これは、健康に良い商品を提供する企業と、健康に良い商品を選びたい消費者とを「医師の評価」によって結びつける制度だ。健康・医療のプロとしての医師がお墨付きを与えることで、ブランド力の向上に威力を発揮する、と津田氏。新聞広告や店頭POPでの活用など、すでに多くの企業が採用して反響を呼んでいるという。津田氏は、AskDoctorsをマーケティング活動に導入した企業のうち、87%の企業において売上が向上したと報告した。
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