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ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

青白黒の「モノカラー」は高性能消しゴムの代名詞 機能美を貫いた50年

トンボ鉛筆 MONO消しゴム

(左)1969 (右)2019

トンボ鉛筆の「MONO消しゴム」が2019年に50周年を迎えた。消しゴムで広く知られる「MONO」は、もともとは鉛筆から始まったブランド。1967年に発売した高級鉛筆「MONO100」に付属する消しゴムがよく消せると評判を呼んだことから製品化した消しゴム、それが「MONO消しゴム」だ。

「鉛筆には、濃くなめらかに書けるだけでなく、消しゴムで容易に消せる性能も求められます。『MONO消しゴム』は、高級鉛筆としての性能を実感してもらうために生まれた消しゴムなのです」。

そう語るのは同社 マーケティング本部 広報担当の川﨑雅生氏。サービス品の消しゴムとは言え、天然ゴムが主流の時代にプラスチックを使用した"新素材"消しゴムであり、他の追随を許さない消字性能を誇った。

1969年の発売時から続く青白黒の"モノカラー"のデザインは当時の同社のハウスデザイナー、井出尚氏のアートディレクションによるもの。ハウスデザイナーを起用する同社は、業界の先駆けでもある。

筐体が小さい消しゴムには、複雑なデザインは適さない。そこで井出氏が参考にしたのは、「国旗」だった。国旗をモチーフにデザインされた青白黒の3色ストライプは、50年経っても色あせないシンボルになった。

「性能」はもちろん、「デザイン」を両輪で考え、重要視してきたトンボ鉛筆。2002年からは「MONO」ブランドを資産として捉え直してVIなどのデザインマニュアルを整備、ブランド価値の保全に努める。

「堅調に成長してきたため、実はデザイン面についての議論はほとんどなく、あえてする必要もありませんでした。換言すれば、社内全体がモノカラーのデザイン性の高さを共通で理解しているのだと思います」と広報担当。青白黒のストライプを貫きながら、これからも「MONO」ブランドの挑戦は続いていく …

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