消費者を対象に広告だけを使ったマーケティング活動では、市場にインパクトを起こしづらい時代。クリエイティブPRの視点から考える、新しいマーケティングの在り方を解説します。
広告クリエイティブとPRを掛け合わせ、複数のステークホルダーとエクセレントな関係をつくるクリエイティブPR。複数のステークホルダーに届き、かつSNSで話題になる拡散力を持たせるコンテンツをつくるには、ポイントがあります。今回は、伝えたいメッセージに"争点"と"対立"の構造を持たせることについて解説します。
"争点"構造というのは、普通の常識に対して「否」を唱え、誰もがSNSでシェアしたくなる、ツッコミたくなる共有性を生み出す構造のことです。この争点構造をつくった事例に「Microsoft Surface」の大学生向け施策があります。
日本マイクロソフトは「大学生に、ノートPCはいらない。」というキャッチコピーの交通広告を出稿。センセーショナルなコピーを見て、モノ申したくなる人々がSNS上に溢れかえることとなりました。ボディコピーを良く読めば、広告の対象はクリエイターを目指す学生であり、彼らにはPCではなく「Surface」を使って欲しいというメッセージが込められていることがわかります …
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