米Z世代に大流行、買わないほうがよい商品を紹介する「De-influencing」とは?
2023年に入ってからTikTokでは米国のZ世代を中心に「『De-influencing』と呼ばれる投稿が殺到し、社会現象となっている」と大手メディアが報じている。社会現象となっているキーワード「De-influencing」の由来は動詞の前に接頭語Deを付けると「~を解除する・~から離れる」と単語が逆の意味になることだ。
米国広告マーケティング事情
本コラムでも過去に紹介した人工知能(AI)を利用したマーケティングだが、「今年の前半、AIマーケティングを導入する企業がさらに増えている」と多くのメディアが報じている。最近では特にAIの効果の高さを裏づけるデータも発表されるなど、その傾向はますます顕著になっている。
JPモルガン・チェース銀行は7月30日、「AIマーケティング専門会社Persadoと5年契約を結んだ」と発表した。同行ではすでに3年前からPersado社と共同でクレジットカードやローンにおいてAIを活用した試験的プログラムを開発していたが、今回の提携ではすべてのオンライン・プラットフォームでAIを拡大利用することになった。
チェース銀行は「Persado社のマシーンラーニングにより書かれたコピーは、人間が書いたものに比べ、場合によっては最大2倍以上のクリック回数を獲得した」とその効果を「Ad Age」誌に述べている。同行CEOクリスティン・レムコー氏は「Persadoのテクノロジーは信じられないほど将来性が高く、前途有望。経験や判断力のあるマーケターがやらないかもしれないコピーやヘッドラインのリライトまで行っていた」とAIの有効性を語った。
チェース銀行はPersado社にとって最初の大手クライアントになるが、その他にもDELL、Williams Sonoma、ExpediaなどにもAIソリューションを提供している。Persado社CEOのアレックス・ヴラツキデス氏は「人間が、クリエイティブに関して『どうやってこのアイデアを思いついたのか?なぜこの言葉を使うのか?』などの質問に答えるのは難しい。しかしPersadoにはデータ・ドリブンな数値の答がある」と自信を見せている …