wwwaap(ワープ)は5月、「ユーザーの心を動かすコンテンツとは?SNS漫画家の発信力を活用した新しいコミュニケーション手法」と題するセミナーを開催。SNS×漫画コンテンツの成功事例が増える中、愛される(=シェアされる)コンテンツづくりについて登壇者が議論を交わした。
漫画家のプロフィールを把握 企業とのマッチングに生かす
SNSで人気の漫画家・イラストレーターを中心に、マネジメントとキャスティング事業を手掛けるwwwaap。企業が消費者の心に響くコンテンツづくりを模索する中、成功事例に見る漫画コンテンツの活用法を紹介するセミナーを開催した。
第1部では同社 代表取締役COOの高橋伸幸氏が登壇し、「SNS漫画家と創る新しいコミュニケーション方法」をテーマに講演。SNS漫画家とは、企業の商品・サービスをわかりやすく紹介する漫画を描きSNSで拡散するクリエイター。同社では、所属する漫画家の画風や得意分野だけでなく、趣味嗜好などあらゆる情報を収集。施策に最も適したSNS漫画家をアサインしている。取引実績のある企業は、日用品、食品、金融など多岐にわたる。
まず、高橋氏はユーザーの心を動かすコンテンツの共通点として「心を動かす方程式」を紹介。その方程式とは、[反応する動機]×[SNS特有]=[大きな数のユーザーの心を動かせる]というもの。
いいね!やRT(リツイート)などSNS上でユーザーが[反応する動機]は、①一体感に参加したい、②"すごい"という感情表現、③意見に同調したい、④著名人への意思表示、⑤知的満足が満たされた、⑥"わかる"共感の感情表現の6つに集約できると説明した。
[SNS特有]はSNS上のユーザーが反応しやすい文脈で、①時事ネタ、②漫画の2つが挙げられた。
SNS漫画施策のメリットとして高橋氏は、①抜群にシェアされる、②分かりやすい、③記憶に残りやすい、④表現が無限大、の4点を挙げ、マーケティングと漫画の親和性の高さについて言及した。
第2部ではTwitter Japanの田中有里絵氏が登壇。田中氏はTwitterユーザーのコミュニケーションの特徴を"Look at this型"だと表現。
「Twitterは、『これを見て!面白いよ』とツイートを拡散し、話題化に貢献してくれるユーザーが集まるプラットフォーム」と田中氏。Twitterユーザーの心を動かすポイントのひとつとして、「情報の受け手が"Look at this"で語れること」を挙げた。
第3部ではアサヒ飲料の菅根秀一氏、森永製菓の栗林良衣氏、wwwaapの高橋氏が登壇し、"愛される広告づくり"をテーマにパネルディスカッションを行った。テーマについて、菅根氏は「『恋・青春・家族といえばカルピス』など、ポジティブな想起の蓄積もひとつの方法」、栗林氏は「ブランドと接点のあるタレントの熱量を生かすことでストーリーに納得感が生まれる」と述べた。
最後に高橋氏は、「漫画家はSNS上で"応援される存在"として愛されており、分かりやすく面白い漫画は消費者から受け入れられやすい。今後も、様々なクライアントの課題解決に向き合いたい」と結んだ。

アサヒ飲料
菅根秀一氏

森永製菓
マーケティング本部
冷菓マーケティング担当
栗林良衣氏

wwwaap
代表取締役 COO
高橋伸幸氏
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