7月30日、アマナデザインは「ThinkContent Lab Tokyo ビジネスを“拡張”する、マーケティングの今と未来」と題するセミナーを開催した。当日は午前と午後の2部に分かれ、テクノロジーの進歩で変革期を迎えるマーケティングの最前線で活躍する実務家が登壇。コンテンツ活用を軸に、企業を成長に導く戦略について解説した。
コンテンツマーケティング成功のための3つのポイント
最前線で活躍するマーケターが講演や議論を交わした「ThinkContent Lab Tokyo」。午前の部では富士通の駒村伸氏が登壇し、オウンドメディアを活用した同社の戦略について紹介。具体的には「デジタルとリアルをつなぐ統合的なコミュニケーションの実現に必要な体制・組織づくり」「フルファネルでお客さまとのリレーションを考える」「お客さまが知りたいことに応えるコンテンツの必要性がある」という3つのポイントについて解説した。
午前・午後の両部に登壇したアマナデザインの釜田俊介氏は、同社が支援する企業の最新コンテンツマーケティング事例を紹介。同社はコンテンツマーケティング・プラットフォームを展開する米・NewsCredとの日本独占提携を強みに、コンテンツマーケティング支援を進めてきた。
釜田氏からも、コンテンツマーケティング成功において重要な3つのポイントが紹介された。
ひとつ目は、「オーディエンス中心」。対象オーディエンスのファネル別に、クリエイション/コラボレーション/キュレーションの「3つのC」それぞれの特性を生かしながらコンテンツ開発を行うことが重要だと話した。
2つ目は、「魅力的なコンテンツ」。"良いサービス・商品"と思われるために機能的価値に加え、生活の質を向上させる価値(QOL)の訴求が不可欠になってきているとし、企業とターゲットをつなぐビジュアルやストーリーが重要だと説いた。
3つ目は、「成果の計測」。コンテンツのパフォーマンスを測定し、可視化することで、ターゲットオーディエンス目線で最適なコンテンツを設計でき、かつこのプロセスを反復することでコンテンツマーケティングの知見が蓄積される」と述べた。
アマナデザインでは、これからのコンテンツマーケティングを中心としたビジネスを成功させるために求められるのは、データによる裏づけのない単なる「コンテンツ」ではなく、データドリブンに成果が予測された「オプティマイズド(最適化された)コンテンツ」だと考えている。
富士フイルムの一色昭典氏とのパネルディスカッションで釜田氏は、先進的なマーケティングの取り組みを実施する際の社内の巻き込み方や、今後導入が進むと予想されるAIや機械学習に対する印象について一色氏に質問。一色氏は、「外部の権威を利用することや、過去の成功体験を例に未来につなげることが社内を動かすポイントとなる」と話した。
また、テクノロジーの進歩に関して、一色氏は今年5月にローンチした写真クラウドサービス「FUJIFILM PhotoBank」を紹介。AIによる自動タグ付けにより、ユーザーの希望に合った写真を素早く提案可能な同サービスは、アマナグループのアセットとシナジーもあるのではないかとの期待も口にした。
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